香り立つ音色こそがヴァイオリンの良さ

日曜・月曜は愛知にてレッスン。日曜は8.5コマの満員大御礼となりました。月曜は5コマ+実家の母にまつわる手続きと掃除。特に日曜は私もとても頑張りました^^。今回久しぶりにお越しの方もおられ嬉しく思いました。お元気な姿を拝見するのは嬉しいもの。お越し頂いた皆様有難うございました。

日曜日朝の怪しい黒雲に覆われた富士山。
静岡の皆様、大雨で報道されなかったような被害もあったかと思います。
大きな被害がなかったことを願っております。

レッスンにお越しの皆様に第一にお話するのは音色のこと。うちは基本的には大人の方を対象としたレッスンなので、大人の味わいを分かっているものと見做している。逆にお子様ランチのケチャップ味のハンバーグが最上のご馳走な方には音色のお話はしても不毛だろう。ハンバーグが悪いわけではないが嗜好・住む世界が違うとしか言いようがない。

ディストーション効かせ過ぎのエレキギターに味わいはないが、中学生のうちはその音が大好きだ。嗜好が単純なのだろう。ヴァイオリンもそれと似たようなものと考えている。

芳醇・馥郁・ビロードのようなと上質な音色は形容される。ヴァイオリンの良さはここで、この音色があってのヴァイオリンだ。そうでなければ音程もリズムも電子楽器のスピーカーからの音で構わないのだ(なお私はエレキギターも電子楽器も好んで演奏します。ただヴァイオリンと同列には考えていません)。

かなり軽いボウイングのタッチで上質の楽器と上質の弓を響かせて弾くことで出る音だ。これこそヴァイオリンを弾くのならお伝えすべきと思う音。そして録音では捉えにくい音。これがあっての生音だ。

香り立つ音で弾いて頂けるようして差し上げられたらと思う。自分も長い間追究して得られたことで、多くの方より少しは先に進んでいると思う。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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