水曜・木曜は東京にてレッスン。6コマ+7コマと多くのご利用・お越しを有難うございました。今回、とても遠くからお越し頂いた方もおられました。いろいろ大変な中、お越し頂き有難うございました^^。
レッスンにて「弓の毛による違いとは?」旨のご質問を頂いた。高価なイタリア産の毛と安価なモンゴル産の毛の違いとは?など、高い毛と安い毛の違いがよく分からないというのはもっともなことだろう。
実際に手持ちの弓の中から、毛の違いを体感してもらえるであろう弓をお試し頂いた。もちろんスティックも松脂も異なるし、張った職人さんも違うので、一概には比較できないが、割と毛による特徴が明確な弓をお出しして比較して頂いた(そういうことがすぐに示せられる弓を持っていることに我ながら驚く^^;)。
毛でも発音や音色が少なからず変わる。特に発音時の手に伝わる感触が分かりやすい違いだろうか。一般論として、高い毛の方が発音が俊敏であること、音量・音の厚みが増す。すなわち大きく速い弓を多用するソリスト向けのニーズに応える傾向はあるだろうか。
ただ、ソリスト向けだからといって必ずしも良いわけではなく、扱いにくさになってしまう場合もあるし、弓によっては合わない場合もある。またその時点での毛のロットによって違いが出てしまうので、私自身は職人さんと相談もしながら通常は職人さんのお勧めを張って頂くようにしている。
どの毛が良いのか迷ったら職人さんに聞いてみて、弓にあったお勧めを提案してもらうのが良いかと思う。適切な毛を提案してもらえることも職人さんの経験と腕だろうと思う。

例です。漂白具合で色は変わるそうですし、私には見た目での違いは分からない。
毛の弾力や表面のキューティクルでスティックの振動に違いが出るのでしょう。
スティックの堅さの感じも変わるのが興味深いところです。