弓の扱い方のレッスン

土曜は東京にて、日曜・月曜は愛知にて、火曜は東京にてレッスン。多くのご利用&お越しを有難うございました。今回も名古屋駅や最寄駅から実家まで少なからず息を切らしながらの移動でした。

春霞になってきましたが富士山がよく見えました。
何百回も見ていますが何度見ても富士山は良いですね^^。

火曜日にお医者さんからギプス外して良いよの許可が出た。嬉しい^^。お医者さんでのリハビリは手術をしてはいないのでやらなくていいよと言われ(本当にそれでいいのか?)、自分の判断で歩行機能の復元のために5000歩程度だが歩き(右足の筋肉が減ってバランスが取れないのでギプスなしの歩行もなかなか大変)、膝を少しずつ曲げられるようにとゆっくりとストレッチを。自動車を運転して戸田のお気に入りのイタリアンNataliでパスタを食し、近々購入元で点検してもらうため洗車もして、ホームセンターで鉢を買って。普通の日常のことができるようになったことがとても嬉しい。ただとても体力は使った・・・。

今回愛知でも東京でも、貸出弓を使ったレッスンをさせて頂いた。良い弓を手にしても使い方が分からなければ適正な評価も発見もできない。そのため、お貸出をする前とご返却の際のレッスンではその弓を使ったレッスンを行い、実際に試して頂きながら扱い方の方向性を説明する。こういうものは分かる人は分かるし、分からない人は分からないものだろう。

そんな「弓の扱いのレッスン」は通常行われるものではないし、1時間触った程度で分かることは少ないのも事実。地図を見たところでその土地で暮らす現実が分かるとは思わない。けれども地図がなければその土地にたどり着くことすらできない。

私自身は30年ほど、文献を漁ってちょっとした記述を手がかりに仮説を組み上げ、そして弦楽器専門店の展示会で片っ端から弾かせてもらって検証して身につけた。それによって得たことはとても多いが、ボウイングは弓に依存するもので、弓による違いを知ることでボウイングの定説にこだわり過ぎず、でも定説の意味を理解できたことが最大だろうか(例えば、ドイツ式のボウイングは否定されがちですが、ある種の楽器や弓では絶大なメリットがあります)。

教える事も含め人の言葉による情報は揺らぐ脆弱なもの。弓などモノから得たことは揺るぎない事実が含有される。そのことを分かって頂ければとも思う。