少し前から話題になっている代替肉。鶏肉のようなという材料を買って「こりゃダメだ」と思ったり、先日は東銀座のコメダで「こりゃすごい」と本物の肉のような感じに驚いたり。
普通にスーパーで売っていると知り買って食べてみた。うちの駒込の近所にはそんな未来的なものを売っているお店はないので北戸田のイオンに車を走らせ。

この4種類を買ってみた。普段冷凍食品を買わないのでどれが良いのか分からず。
結論的には左上のトップバリューブランドのハンバーグが驚くほど本当の肉の感じで、言われなければ大豆製とは気がつかないだろう。

言われなければ気づかないクオリティ
素直に普通に美味しい。ここまで近づけるのに相当な努力を投じているだろう。
おそらく代替肉は普及するだろう。良きにつけ悪しきにつけ大量生産・大量消費・大量廃棄のビジネスでは主流になるだろう(実際マックプラントの名で発表され、代替肉ハンバーガーはアメリカで販売が拡大されつつあるようだ)。
代替肉がどういう意味を持つのか。殺生をしなければそれは良い事のような気もする。家畜が原因で生じる環境負荷、人口増加、健康志向、いずれにも解決につながる提案だ。何より飲食の大企業側としては、安定供給と原材料・人件費・廃棄ロスともに大幅なコストダウンにつながる(実際上記ハンバーグも298円と高くない)。
音楽の世界では比較的早く代替品になっている。シンセサイザーとシーケンサーによる自動演奏が大幅に音楽のコストを下げた。世の中で聞く音楽のほとんどは電子音なのだ。大半の人はこれで十分なのだ。
生演奏の音楽と同じく、本当の肉は大変贅沢な一部の好事家だけのものになるのだろう。「合成パンを食べなければいけない法」のある手塚治虫の世界はもうすぐそこなのだ。多くの人にとっては、地球環境にとっては、そして取り合わないで済むのなら悪くない未来かもしれない。少し寂しいですが。