水曜・木曜は東京にてレッスン。6コマ+5コマの余裕の日程(コロナの影響によりお休みちらほら・・・。この状況では致し方ないことです。どうぞ皆様ご自身の安全とご都合を最優先なさって下さい)。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。
上質弓の貸出サービス、早速のご予約を頂き嬉しく思います^^。レンタカーのように多く借りられることも商売としての継続性も考えにくいので、私の道楽扱いとしてはじめたサービスで、多くのご利用を期待しているわけではありませんでした(商売としてならハイリスク・ローリターン過ぎてできない。まさに採算度外視)。ご利用頂いてぜひお楽しみ頂ければ&弓からいろいろ教えてもらって頂ければと願っています(オールド弓は結構面白いと私は思います)。
金曜日。東中野のヴァイオリン専門店レゾネイトさんに手持ちの弓を一本委託販売としてお預けした。アルシェの大瀬国隆氏製作の金鼈甲弓。アルシェのスペシャルモデル。
とても良い弓なのです。弓の能力は手持ちのフェティークよりずっと上で、楽器を鳴らす能力は強大であるしスピッカートやサルタートもとてもやりやすい。材質も光にかざすと透けるように見え、木目も動く最上の材、金鼈甲で音も見た目にも華やかだ。


光を当てると浮かび上がる木目、透き通る鼈甲。見た目もゴージャスです。
そんな良い弓ならなぜ手放すのか。お金が欲しいわけでもない(コロナで目ぼしい楽器の輸入が無くなった結果、ヴァイオリンもギターも楽器購入をしておらずお金に不足はしていない)。良い弓と分かりつつ何となくあまり使わなくなってしまって、手放そうかなとしばらく前から思うようになっていた。が、その明確な理由が分からなかった。
昨年集中して輸入車を試乗して分かった。性能が良くてもテイストが自分の好みと違ったのだと。自分には高性能な日本車やドイツ車より、性能や信頼性がイマイチでもイタリア車のテイストが好みなのだ。ホンダNSXやレクサスLFA、BMWのスペシャルモデルは高性能と認めるが自分の求める車ではなく、相変わらず怪しげな動作をするうちのアルファロメオのような濃い味わいの車が自分の求めるものなのだと。
そのテイストの違いと同じと気づいた。それなら手元にあるよりお役立て頂ける方にお譲りした方が良いと。味わいは濃くないが性能を求める方には大推奨、国産弓の最高峰のひとつと言える(実際、コンクールを受ける方にお貸ししたこともある)。弾ける方には魅力ある弓と思うし、値段もこの弓の性能に対しては割安に、でも各方面の面目を潰すことの無いよう安過ぎないようにと設定した。ご興味のある方はお店にてお試し頂ければと。