木曜日は東京にてレッスン5コマ。8コマ予定でしたが雪のため夜間帯のレッスンの方はご連絡を頂きお休みになられました。こういう時には無理をするべきではないので賢明な判断かと思います。また雪の中お越し頂いた皆様有難うございました&こんな時にお越し頂き恐縮です。

家の前の道路も数cmほどの積雪でした
空いた時間で、貸出検討中の弓を整備したり(このお話はFacebookに書かせて頂きました)、レッスン予定のベートーヴェンのソナタの私の側の予習をしたりと良い時間の過ごし方ができました。
また金曜日は車で出かけるつもりでしたが、道路事情を考えてキャンセルし、その時間で弓の整備に加えて比較的安価(30万円程度。これを初心者向けとして貸出予定)な楽器の整備をしたり、「ヴァイオリンがわかる!」サイトの手直しをしたり、帳簿付けやお金の管理の再検討をしたり。

初心者向けとして貸出候補のヴァイオリンの駒の変形を修正中
無茶苦茶やっているようだがヴァイオリン修理の書籍に記される方法
木材は吸湿時に元の形に戻る性質があり蒸気を当て変形を修正する
変形していた駒はほぼ元に戻りました。大成功^^。
ひとつひとつの部品を適切にすることで楽器は生き物になります
con animaという音楽用語がある。私の好きな言葉だ。音楽辞典では「生き生きと、活気を持って」などと示されるが「魂を伴って」が直接の意味。
音楽の演奏とはそれだけでは意味のない音の並びから生き物を生み出す事。直接con animaの話ではないがイタリアの曲をなさっている方に音楽に魂を宿らせる話をさせて頂いた。イタリア製品はアピールが強い。自動車や食べ物などいろんな例を挙げながら音楽に魂が宿り生き物にするお話をさせて頂いた。
ピノキオも元はイタリアの作家による物語だ。木片に魂が宿っていろいろあった末に人間になる。con animaとはそういう事なのだと理解している。
自動車の話題になる。電気自動車のフィアット500eは走行音(ハイブリッド車や電気自動車は低速走行時に音を出さなければいけない。ウィーという走行音は作った音なのだ)を人の声で作っているのだそうだ(日本の「侘び寂び」がヒントということも興味深い)。車という無機物に命を吹き込む。これがcon animaであり演奏なんだと思う。