弓の持ち方発見〜お越しの方に教えて頂き

私の側がいっぱいになってしまって日記が滞ってしまいました。失礼致しました。

火曜水曜は東京にてレッスン。4コマ+9コマとそれぞれ日程の満員大御礼になりました^^。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。それにしても水曜早朝の大雨すごかったです。車庫が浸水しその後片付けも(車は大丈夫だったけれども)。

お越し頂いている方の中には貴重なオールド楽器やオールド弓をお使いの方も何人かいらっしゃる。そのおひと方から「弓の持ち方について研究をして元の方を持ってみている」と伺った。

弓の持つ位置で音は変化する。オールド弓だと普通とは違った持つ場所でこそ響く音が出る場合があり、良い弓ほどその差は明確になる。確かにその方の弓の場合はかなり元を持った方が良い音が出るようだ。

で、私も真似をして元の方を持って弾いてみた。すると出る出るクサい匂い^^;弓を持つ場所を変えたことで周波数特性や振動特性が変わり、楽器のこれまで振動していなかったところが振動したのだろう(溜まっていたカビくさい匂いが噴出^^;)。もちろん音も変化があり、この弓でこんな音が出るとは思っていなかった音が出た。私にとっても発見でした!きっかけを与えて頂き有難うございました!

私が使っていたのはヴォアラン。お越しの方とドンピシャの弓は寝かせ中なので
近い年代のものをと言う理由でのチョイス。

この弓は小指の当たる場所が減っていて、この箇所が持つ場所の目安と考えていた。歴代ユーザーの判断をまずは信用するようにしているし、52gと大変軽い弓なので弓元を持つのは望ましく無いだろうと頭から思い込んでいた。なおこの弓の特性を活かすために購入後ラッピングは銀糸に、巻き皮は無しにしてオリジナルの状態に近づけて頂いた。

普段のレッスンでは「小指がフロッグの丸い飾りの上あたりに」とお話しするが、これを極端に弓元を持ってみたら普段と全然違う音が出た!面白いです。オールド弓ならともかくヴォアランくらいの年代の弓でそんなことが起こるとは思っていなかったので、私には大発見でした!