火曜〜木曜は東京にてレッスン。2コマ+7コマ+5コマと今週は比較的余裕の日程でした(空いた時間で手元のやる事を進めることができました。月末の演奏の練習も間に合っていなかったですし)。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。
金曜は寝起きから疲れておりまして^^;。ギタリストの高矢さんに拙宅にお越し頂き合奏練習。先回ご持参頂いたクラシックギターの名品を今回もお持ち頂けた。特殊な音がするわけではない。音源でよく聴くギターの音そのものだ。でも存在感と説得力が大変に強く、楽器が人格を持ちその場の空気を作ってしまうかのようだ。
合奏はそれぞれ好き勝手に弾くものではなく、相手に合わせるのでもなく、相手との対話であり議論だ。論調を構成する要素のひとつが楽器で、相手の論調が変われば、それに応じて返事も変えるべきもの。
今回の練習では、ギターの論調に応じて、私の側も弓を替えたり弾き方を変えたり工夫をしたつもりだった。大変に疲れました・・・。高矢さんもお疲れのご様子だった。ひとりの練習ではそんなに疲れないので、多分、演奏自体の疲れではなく楽器同士の強い議論の空気に演奏者が疲れてしまったのだろう。こういうのは良い演奏になりうるが・・・。疲れた・・・。
その後、神保町へ。駒込の喫茶店「百塔珈琲」霜降店で以前店長をなさっていた方が10月に神保町にご自分のお店を出された。今回二度目の訪問。店内の見た目は全く違うが「百塔珈琲」の時と同じ居心地の良いゆっくりとした空気が嬉しい。不思議なことだが、人がお店の雰囲気をつくり、お店自体も人格のような空気を発するようになるのだろうか。

お店も豆もマシンも違うのに同じカフェラテの味がするのが不思議。
自分の車、アルファロメオも車内に入った瞬間に華やいだ楽しい空気を感じたことが購入の決め手のひとつだった。イタリア車なんかに乗って見栄を張ってと思われるかもしれないが、そんなことで見栄を張る価値観は私には理解し難い(アルファロメオ楽しい車ですが、トラブルだらけですし、購入価格は軽自動車より安いし、マツダっぽいし、見栄を張れるような車ではありません)。でも、ラテン系の華やいだ楽しい室内の雰囲気は自分には嬉しくそこが自分にとっての価値だ。単なる物・機械なのにこの雰囲気が醸し出されるのは不思議だ。
魂や霊性などオカルトを私は信じないが、物やお店自体が何か発していて、そこから感じる何かは確かにあるように思える。これは何なんだろねと思う。音楽自体も単なる空気の振動のパターンに過ぎないもの。意味のないものを受け手が勝手に意味を感じ取っているのだろうとも思う。でもそれをある一定の人数が同じように感じ取ることは興味深いこと。

染井霊園のネコ。疑わしそうな目で見られました。
動物の表情から人格を感じてしまうものですが、
結局のところ物と同じく受け取る側の解釈かもしれませんね