最近の弾き方のバッハ無伴奏を準備

火曜〜木曜は東京にてレッスン。4コマ+4コマ+9コマと水曜は余裕があったものの火曜と木曜は満員大御礼になりました。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。私も頑張りました。

頑張った結果、疲れ過ぎてレッスン後はふらふらとコンビニに
ファミマ限定のハーゲンダッツ。疲れた頭には美味^^←太るぞ

水曜日の空き時間でレッスンの準備を。ここのところ余裕があまりなく先の準備が充分追いついておらず切羽詰まっての準備となった。そのひとつがバッハの無伴奏。

バッハの無伴奏は20年前とは演奏スタイルが全く変わってしまった。多くの方にはシェリングに代表される少し古いスタイルでのお話をする(私もそういうスタイルの演奏を習った)。ただ、今回は最近のスタイルでのお話をしなければいけない必然性があり、まとめて最近の録音を改めて聴いた。2010年のイザベル・ファウストや2017年のクリスチァン・テツラフ、2018年のジュリアーノ・カルミニョーラ、2021年のテディ・パパヴラミなど。またリュートによる演奏も。

以前とは方法論自体が全く異なっている。基礎的な理屈を理解していない形だけの真似に過ぎないが、各演奏の共通点を見出し模倣しようとする。そして、それがなぜそうなるのか手持ちの年代の違う弓で理解しようとする。その実践と理解がないと単なる猿真似になってしまう。

うちでは1790年頃までの弓でしか試せないが、オールド弓ならではの弾き方なのだろうとは思う。1860年頃や1925年の弓ではかなり無理をしないとそういった弾き方はできないようだ。願わくばレプリカのバロック弓ではなく、本当のオールドのバロック弓で試したいものだ(作曲年代の1720年頃の弓はほぼ流通していない)。

より一歩進んで現代の方法論に則したお話を自分の言葉でできればと思う。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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