やってみた:ベートーヴェンは60粒数えてコーヒーを淹れたそうな

土曜・日曜は東京にてレッスン。5コマ+6コマと今回は余裕の日程でした。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。今回はおふた方からヴィオラのご依頼やいつもお越しの方から普段レッスンでやっていない曲のご依頼など、ちょっと変わったシーンも多く、何をお話ししたらお役に立てるだろうかと準備して(確実に結果が出るようお話することの準備はある程度しています)私としては新鮮な気持ちでレッスンができました^^。

有名な話だが、ベートーヴェンはコーヒー豆を自分で几帳面に60粒数えて淹れたのだそう。ベートーヴェンは潔癖症である反面、部屋の中はグチャグチャ、親切かと思えば冷酷にもなったりという人物だったそうだ。生前から有名な人物だったのでパーソナリティのイメージを強化するエピソードも多く残ったのだろう(真実は私には知る由もない)。

知識としては知っていたが、コーヒー60粒とはどういうことなのか時間に余裕があったので実際にやってみた。

60粒のコーヒー豆。大して時間がかかるわけでも手間でもなかった。
ひと粒1秒としても1分しか時間はかからない。

この60粒をコーヒーの計量スプーン(コーノのもの)に入れてみたらちょうど計量スプーンの目安となる線を記してある分量だった。そこに驚いた。その当時から適量は示されていて、きっとベートーヴェンはそれに沿っていただけ。

あまりに神聖化されていて60粒のコーヒー豆を数えるのは特別な人物(いささか異常)のように思えていたが、普通に普通の人物としての行為だったのだろうとやってみて分かった。

頭に詰め込むだけでなくいろいろ実際にやってみなくちゃですね。

パガニーニが弦を切っていきG線だけ残して弾いたエピソードも一度やってみたいけどなあ。切らなくても良いのだろうけれど、G線だけで楽器はちゃんと響くのだろうか(表板にかかるテンションが減るので、もしかすると低音はとても響くのかもしれない。それくらい音の考慮はしていたと思う)。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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