2020年の出来事。今年もありがとうございました

世の中がとんでもないことになった2020年も今日で終わりです。今年も有難うございました。水曜の東京レッスンは9コマの満員大御礼で終わることができました。ご利用・お越し頂いた皆様有難うございました。

人のいなくなった4月の東京駅。こんなことはあり得なかった

誰も乗っていない3月の新幹線。こんなこともあり得なかった。

音が少なくなり空気がきれいになり、風景が異常に美しくなった。
死への恐怖がもたらす美しい景色

2020年のお正月は「古き善きものを」を今年のモットーにすると書きましたが、コロナ禍で古い物や古い思想を慈しんでいるどころではなく、新しい物や新しい思想(新しい生活様式)を否応なく受け入れなければいけない一年になりました。

オンラインレッスンを導入し、サイトの予約システムを変更し、レッスンのワークフローを変え、これまで積極的に出かけていた自分の生活様式も切り替えることになりました。

緊急事態宣言の解除後はむしろ通常以上に多くの方にレッスンをご利用頂き、幸い経済的には大きな打撃を受けることはありませんでした。ですが、先の見通しは立ちませんし、手持ちのガラクタは自分にとって足枷になると思いかなり処分をしました(金額的には二束三文ですが有事には身軽な方が望ましい)。

来年2021年もどうなるのか見通しは立ちませんが、状況の変化に応じてその時点でできる事を行なっていきたいと思います。コロナは直接的な症状以上に社会的・経済的な恐ろしさがあります。皆様にとりまして心身ともに元気で、社会的に大きなトラブルなく、経済的にも困窮する事なく良い一年になりますよう祈念致しております。どうぞ良いお年をお迎え下さい。

「ヴァイオリンがわかる!」とわたしの2020年を書かせて頂きたいと思います。私事で、かつ長文ですが、よろしければご覧下さい。

ヴァイオリンがわかる!の2020年

「ヴァイオリンがわかる!」は何を書いたらいいか迷いが出て更新が滞ってしまった。対面でのコミュニケーションが前提のクラシック音楽の世界がコロナ禍で崩れてしまったためだ。自分の知らない音楽の世界で何をお伝えしたら良いのか自分には分からなくなってしまった。

コロナ禍の元では多くの聴衆に生音を届かせるタイプの音楽は不要な存在と結論づけざるを得ない。聴衆が自分だけで無伴奏曲なら成り立たなくは無いが、それがヴァイオリンのあり方だろうか?リュートやギターには自分のための音楽の伝統があるが、ヴァイオリンは違う立ち位置のものだ(それがヴァイオリンが第一線でいられた理由だが歯車は逆回転しつつあるかもしれない)。

極端な例かもしれないが、核戦争が勃発し核シェルターで過ごさなければいけない時にヴァイオリンで何をどう楽しむことができるか?その時のヴァイオリンを奏でる意味とは?思考実験ではなく現実問題としてその仮説を考えさせられる事態が現在の現実であると見なしている。

自分にできることはその中でもお伝えできるテーマを見つけ出して記していく事だろうか。

レッスンの2020年

緊急事態宣言発令により4月5月はオンラインレッスンのみとさせて頂き、かなり余裕のある日程になったが、6月からは通常以上に多くのご利用を頂いた。今年の後半はひたすらレッスンをこなしていた印象。1500コマほどレッスンをこなさせて頂いた。

予約システムを15年ぶりに刷新し、サイトの日記もWordPress化し、掃除や整理も多くできた。時間がなければとてもできないことだ。オンラインレッスンの導入とともにレッスンの記録もiPadとApple Pencilで電子化した。レッスンのワークフローの上で大きな変化と言える。

手洗いやうがいには気を遣い、レッスンでは換気を重視した。また体調を崩さぬよう早寝も。普段はそんなことでは休まないが微熱でレッスンをお休みにした回も7月に1回あったし、愛知県独自の緊急事態宣言で愛知レッスンをお休みにした回も8月に1回あった。

緊急事態宣言の間、自分の練習は多く出来た。長年放置してしまっていたバッハの無伴奏チェロ組曲(ヴィオラ版)も再度取り組み直すことが出来たし、ヴァイオリンも久しぶりに手がける曲もあった。

予定されていた演奏は全てキャンセルになった。また年の後半はレッスンに追われて自分の練習はほぼできなかった。



2020年に出会った楽器

今年は楽器店の展示会やフェアはほとんど出かけなかった。楽器店にも必要がなければ出かけず、それゆえ出会った楽器も特筆すべきものは無かった。ちょっと面白いサルトリーはあったが特筆するほどの物でもない。

ギターショップもほとんど出かけずだったが、クラシックギターで素晴らしいブーシェを体験させて頂いたことは印象深い。これがクラシックギターのスタンダードのひとつなのだと。

購入した特筆すべき楽器も無し。むしろ手持ちの古い録音機材などを多く処分し、10年ほど保有していたアコースティックギターも2本手放した。

2020年のわたくしごと

わたくしごとで恐縮ですが2020年のわたしの出来事を書かせて頂きます。

愛知のわたしの実家にはレッスンの都合で出かけているものの、北海道の嫁さんの実家には一度も帰省できなかった(4月に予定していたが感染拡大時にあたり取消した)。コロナの事情もあり今年は自動車がトピックになるだろうか。

コロナ禍が深刻化する直前の3月に神奈川県の城ヶ島と宮城県の太平洋沿いに出かけた。それからコロナが少し落ち着いた10月に箱根と千葉県の千倉に。主にレンタカーを利用した車で移動した。GoToは私は否定的で全く利用せず。また11月には自分の車を購入した。

アバルト595の爆音を響かせて出かけた城ヶ島。この日はチケットを取ってあったファビオ・ビオンディのコンサートが中止になってしまったため。

マツダロードスターで出かけた南三陸町、気仙沼市、陸前高田市。この日は自分が出演するコンサート(しかも東日本大震災のチャリティコンサート)が中止になってしまったため

三月の陸前高田市はあまりにも寒く土地に歓迎されていなかったようだった。まだ行ってはいけない場所だったのかもしれない。

10月の箱根は公共交通機関で。小田急ロマンスカーに初めて乗った^^。

また10月には千葉県木更津の證誠寺や千倉にもベンツA180で出かけた。千倉の海は長年見てみたかった・体験したかったので、長い間の宿題がやっとできた気持ち。この日も3月に延期になったコンサートのため開けていた日(再度延期に)。

自分の車を20年ぶりに所有することになったのも今年の出来事としては大きいこと。様々な思惑があっての事で、コロナ禍とも無関係ではない。愛知県の実家に置いておくために買った車だが、母が事故に遭う可能性を減らすことや、無駄な支出の減少など、多くの心配事やストレスから解放できた。それから単純に運転して楽しい車^^。

様々な自由度を高くするため購入したアルトワークス
なかなか楽しい車です^^