ドキドキした(楽器にです)

火曜・水曜・木曜は東京にてレッスン。3コマ+7コマ+5コマと比較的余裕のある日程となりました。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。言葉が出にくいなど今ひとつの状況で、隙間時間で横になってゴロゴロしていました。

金曜日。あまり調子が上がらない中、毛替えの予約をしていた文京楽器さんへ。毛替えをお願いしたいと思いつつ時期を選んでいるうちに時期を逸してしまっていたヴァイオリン弓とヴィオラ弓の毛替えをして頂いた(私は通常その楽器や弓を購入したお店でメンテナンスもお願いしています)。

毛替えをお願いした弓2本。
毛替えは春や秋の季節の良い時にお願いしたいのですが、
コロナもあってなかなかタイミングが合いませんでした

丁度弓のフェアをなさっていたので、トルテやユーリ、アンリなどとても良い弓も試させて頂いた(もちろんそれらは素晴らしかった)。その中で、目に留まったサルトリーの弓が。

サルトリーをお使いの方にはごめんなさい。私にはサルトリーは過大評価されている印象がある。金べっ甲など一部にはとても良い弓もあるが、知名度の割りに今ひとつの弓も多い印象だ。その中で、今回目に留まったものは「なるほどこれならサルトリーの名に恥じないもの」と思えた。ちょっとドキドキできた^^。

毛替えして頂いている間に恵比寿のギターショップカリスさんへ。カリスさんが最近お使いの非常に良いとても有名な製作家のクラシックギターを使って来年5月に演奏予定のピアソラ「タンゴの歴史」を合奏して頂いた。

その非常に良いギターの音が強烈で。「あまりに真っ当であるが故の狂気」の音。ストレートな真っ向勝負であまりにもインパクトの強い音が飛んでくる。それに応じるにはヴァイオリンも真っ向勝負で弾く必要がある。名品と言われる楽器は楽器側が演奏を要求してくるもの。

奇を衒った狂気のフリならやり過ごすことができても、「真っ当であるが故の狂気」には狂気で応じるしかない。例えるなら、バッハやモーツァルト、ベートーヴェンの持つ狂気に近いものがある。すごく疲れました&ドキドキしました^^;。