バッハ無伴奏ヴァイオリンを鍵盤楽器で

土曜・日曜は東京にてレッスン。7コマ+7コマと多くの方にお越し&ご利用頂き有難うございました。それにしても安倍首相の突然の辞任には驚きました。誰にとっても健康上の理由で仕事を続けられなくなってしまうのは不本意なことでしょう。公人としてはコロナ対応や様々な疑惑に思う事はあるのですが、私人としては健康状態の回復を祈りたいと思います。

現在のマイブーム。バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を鍵盤楽器で弾いた演奏を聴くこと。

先日パルティータ2番のレッスンの際に楽譜に書かれていない別の声部を意識しながらというお話しをさせて頂いたが、後になって実際のところどういう音になるのだろうかと気になった。

Apple Musicで探して、パルティータ2番のうちシャコンヌはオルガン編曲のものが容易に見つかるが、クーラントやジーグなどはなかなか見つからない(探す中でトランペット編曲の演奏が多く見つかったのは興味深かった)。

いくつか見つかった中でRobert Hillというチェンバリストによる編曲・演奏が興味深く思った。想像での声部と同じ動きの箇所もあれば意外な和音になっている箇所もあり、新鮮に聴くことができた。

「ヴァイオリンにはヴァイオリンの世界があるのだから」と言うのも理解できる。ヴァイオリンだけで完成されているので不足を補う必要はないとも言える。でも聴き慣れた曲を別の観点で聴き直すのも面白いだろうとも思う。

ソナタ1番のフーガのオルガン版(BWV 539)やリュート版(BWV 1000)などもヴァイオリン版を聴き慣れた耳には新鮮に響くだろうと思う。特にオルガン編曲のものはそれぞれの箇所をどういう音色で弾いたらいいのかの手がかりにもなりお勧めできます。

うちにあるローランドの電子チェンバロです。
最近足鍵盤を買ったこともあり、鍵盤楽器がミニブーム中で活躍中です。