石田 朋也

気が付きにくい演奏のコツ

ピチカートで豊かな音を出すために

ピチカートで良い音を出せないケースは少なからずあります。「ペしゃ」などといった音がする場合です。良い音を出すためには力のかけ方、はじく場所、指の肉ではじくことがポイントです
気が付きにくい演奏のコツ

E線の音がひっくり返る

E線のひっくり返りは、弓と弦の関係が不適切で中途半端に振動した時に起こります。「弦をきちんと振動させる弓と弦との適切な加減」を考えながらコントロールすることでかなり解決できます。
未分類

スピッカートを上手く弾くには

スピッカートは「演奏者が自分で弓を跳ねさせる」のではなく「弓が自ずから跳ねようとするように仕向ける」「弓が勝手に跳ねるのをコントロールする」と考えた方が適切です。ボウイング全般に言える事ですが、スピッカートも根性や練習量だけでは弾けません。適切な位置で適切な方向に力をかけること。そして弓の張り具合、弓の毛、松脂や弓自体の能力も大事な要素です。
気が付きにくい演奏のコツ

4の指を届かせるために~左手のフォーム

「左手の4の指が届かない」とお悩みを伺うことは多いものですが、これは無理に届かせるよりも手のフォームを工夫することで解決することは多いものです。届くはずの押さえ方を考えるのは望ましいと思います。
楽器と演奏

ガット弦のススメ

音色を大切にしたい方は一度はガット弦を試してみて欲しいと思っています。ガットにしか出せない音色があるのです。ガット弦を使うことで有機的な音になり、逆にナイロン弦が無機質な音だったことに気付かされます。音楽に必要とされる音を知ることは演奏の上でとても大切なことです。
基礎練習と練習曲

ヴァイオリンの演奏技術は地味:9割、派手:1割

ヴァイオリンの演奏技術は地味なことが9割で派手なことが1割です。ヴァイオリンは華やかな存在ですが、華やかさを求めるためには9割の地味をこなさないといけません。カッコよくありたいのなら、オーケストラの中で良い待遇を受けたいのなら、地味な事をきちんとこなすようにしましょう。勢いでそれっぽく弾いてもカッコいいものではありません。面倒ですが高い音の速いパッセージもまずボウイングできちんと音を出すところから始めて。そこから少しずつ速くしていくと、派手なカッコいい演奏ができるはずです。
姿勢と持ち方

力を抜くってどういうこと?

ヴァイオリンのレッスンでは「力を抜きなさい」「脱力!」と指導されることは多いものですが、ただ力を抜くのではなく、曲の作曲のされかたやヴァイオリン・弓の構造に即した力で弾く必要があります。