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19/12/27 骨董的楽器を手にする事は自分との勝負

骨董的楽器を手にする事は自分との勝負

水曜・木曜は東京にてレッスン。今週は大変に大入り急遽お休みの方もおられ、また変則的な日程だったものの8コマ+9コマの大盛況でした^^←わたしも頑張りました。寒い中お越し頂いた皆様有難うございました。

オールドヴィオラをわたしが買ったためだろう。骨董的・美術品的な楽器についてのお話をいくらか伺った。

イメージが違うかもしれないが、1800年代のものであってもフランスやドイツの量産品は骨董的・美術品的楽器ではなく値段的にも数十万円程度のもの。骨董的・美術品的楽器と言えるのは通常は数百万円以上だ。ただし1800年代量産フレンチで音の良いものは少なからず見つかり、音で判断するならお買い得と言える。

店頭価格はAlbert FuchsのTaxe der Streichinstrumenteという書籍が昔からお店の側でも参考にされるが、普通のユーザーにとってはTarisioなどのオークションでの落札価格を3倍程度するのが大まかな参考になり得るだろう。

自分で判断できないと思う方も多いかと思うが、骨董はそもそも不確かなもので、自分自身の審美眼を問われるし自分で責任を取るつもりで無ければ骨董に手を出してはいけない。

製作者名、鑑定書、価格、来歴といった文字にでき得る情報は買い手を騙す材料にされやすい。それらを一切考慮に入れず、自分自身で評価をして、その自分なりの価値と売り手の示す情報と照らし合わせ、購入を判断することが騙されないためのポイントと言える。

価格が安い場合は必ず何かワケ・ワナがある。そのワケに納得できればお買い得かもしれない。そのワナにハマっても構わないと思うのなら、それはそれで人生楽しい。

わたし自身は・・・。骨董は不確かなものだから、不確かな中にも見つかる「事実の積み重ね」で判断する。よくよく観察して改造の履歴、内部を観察してライニングやブロックの年代、持った感触・重み・硬さ、そして何より音こそが事実を示す。その事実に対して文字情報を負荷した自分なりの見積もり価格に比べて、販売価格とほぼ合致していれば取引できるし、極端に違っていればそのワケを聞いてそれに納得できれば取引を考慮する。

私にとっては価値あるモノでも他人には価値が分からないモノ、という事も骨董には多い事。他人に損をさせるわけにはいかないから楽器の推薦も紹介もしないし、自分の楽器を譲るのなら自分の買値の半額だ(きちんと価格のついている新作楽器なら現在価格の半額とする)。わたしは自分の信用を失う事を最も恐れる。

 



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