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19/6/28 ヴァイオリンの音色の善し悪しに価値を見出したい

ヴァイオリンの音色の善し悪しに価値を見出したい

火曜〜木曜は東京にてレッスン。今週は大変に多くの方にお越し頂き3コマ+8コマ+8コマと大入りとなりました。お越し頂いた皆様有難うございました。

レッスンにお越しになった方からお持ちのヴァイオリンを楽器店で悪く言われたという話を伺った。弦楽器店はどこのお店でも他店のことや他店で扱った楽器のことを悪く言う習慣がある。ショックを受けただろうとも思うが、過度に気にせず聞き流して頂ければと思う(なお、わたしはその方の楽器は音の上で高く評価している。骨董価値とは別次元で良いものを見つけられたと思う)。

ヴァイオリン自体に価値が備わっているわけではなく、価値を付けるのは人の心だ。ストラディヴァリも磨かれてガラスケースに入って照明を当てられていれば億単位の楽器だが、そのへんに無造作に置いてあれば気に留める人も少ないだろう。

わたし自身は演出がもたらす幻の価値でもなく、骨董価値でもなく、楽器としての善し悪しを評価しようとしている。振動板が適切に作られていれば楽器として優れたもの。シンプルにそれだけ。見た目が悪くてもパーツが悪くても気にしない。特に低い周波数まで振動できていれば少なくともショボい音にはならない。振動板が大きく振動できていれば少なくとも音量不足にはならない。材料の善し悪しでもある程度音は変わるが、音のショボさや音量不足とはあまり関係ない。

すなわち太く大きな音なら楽器の素質としては優れたものと言える。調整具合で音や弾きやすさはかなり変えられるし、弦や松脂、顎当て、肩当て、テールピースなどの部品で、かなり音も改善できる(音の密度がかなり変わる。良くない楽器は空虚な密度の薄い音が出るもの)。見た目もちょっと磨けばずいぶん立派に見えるようになるものだ。

骨董価値とは別の次元にある音の善し悪し。わたしは骨董価値より音の善し悪しをわかるようになりたいし、お越しの方にも音の善し悪しがわかるようになってほしいと思う。

 

 



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