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水曜・木曜は東京にてレッスン。とても遠いところからお越し頂いた方、初めてお越しの方もおられ嬉しく思いました。お越し頂いた皆様有難うございました。
疲労感が強く出ている。音楽を仕事にしているので、仕事の後に音楽を聴く事はほとんどないのだが、ふと思い立って村上春樹氏の古いエッセイにあった「疲れを音楽で癒せた体験」の文章を思い出して、村上作品にしばしば出てくる古いジャズシンガーのビリー・ホリデイをレッスン後に聴いた。
ビリー・ホリデイは以前も聴いてみたことがあるし「奇妙な果実」のメッセージ性ある歌で有名だが、わたしにはピンとこなかった。でも、Apple Musicで推奨されていたアルバム「Songs for Distingue Lovers」と名盤とされる「Lady in Satin」を聴いたら、とても心に染みて。
ジャズに詳しいわけではないのであれこれ書くのは止める。でも「Songs for Distingue Lovers」はバンドの演奏もとても素敵で心に素直に入ってきた(抵抗を感じる音は多いものなのです)。疲労感も減少した気がする。それだけで充分だろう。
所詮は音楽は酒やコーヒーと同じ嗜好品に過ぎない事は分かっている。数ある嗜好品の中でも「素直に心に染み込んで疲れを癒すことのできる音楽」(でも「ヒーリングミュージック」のような人工的な匂いがするものとは違う)。そんな音楽ができたらいいなと心から願う。