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19/5/20 幸福な天真爛漫な音と不幸な妖しい音

幸福な天真爛漫な音と不幸な妖しい音

土曜・日曜は東京にてレッスン。今週も大盛況でした^^。初めてお越しの方もおられました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。お越し頂いた皆様有難うございました。

金曜日は恵比寿へ。ギターショップカリスさんにて「名品が入った」とのご連絡を頂いていたギターを試させて頂いた。名は挙げないが、名の通った著名製作家による楽器。実に美しい良い音(うるわしい音と言ったらいいか)が出た。だが、その一方でこれは自分の求める方向とは違うかなとも思った。

ヴァイオリンのストラディヴァリもグァルネリ・デル・ジェスも数多く弾かせてもらっている。ストラドは良い楽器とは思うものの少し求める方向と違うかなと感じ、デル・ジェスの方が自分には合うようだ。

ストラドはふわっと広がる天国的な音、華のある音、幸福な音と表現できる。「若い女性のような音」と形容されるがその通りと思う。一方、デル・ジェスの方は悪魔的な音、地に足のついた音、いぶし銀の音と言えるだろうか。「世間を知った女性のような音」とも言われる(天真爛漫な悪魔はちょっと変)。これも納得できる。実際にはデル・ジェスのようなストラド、ストラドのようなデル・ジェスもあるので単純ではないが、大体の傾向は上記の通りと思う。

自分にとって音楽は幸福を表すよりは、言うに言えない気持ち、それはどちらかと言えば不幸な気持ちに寄り添うもの。それを表すのに自分はデル・ジェスのいささか不健全な音の方が琴線に触れる。ハイフェッツやスターンを好んで聴いていたのもそのためかもしれないし、ヴァイオリンが悪魔の楽器だとすればデル・ジェスの方が似合うとも思う。

比較のためにカリスさんに持って行ったわたしのドミンゴ・エステソという製作家のギターも弾いて頂き聴き比べた。これは「不健全な妖しい音」がしてそれが自分には好み。レッスンでは皆様を健全な音にとお話するが、自分には「高い能力がある上の夕暮れ時の音」が合っているのだ。

 



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