ホーム >
世間は10連休ですがレッスンはいつも通り。土曜・日曜は東京にてレッスン。急遽お休みになってしまった方もおられたものの7コマ+8コマと大変多くの方にお越し頂きました。また初めてお越しの方もおられ嬉しく思いました^^。お越し頂いた皆様有難うございました。
すみません。ギターのお話です。ヴァイオリンでも歴史の中で珍発明や珍品は色々あって同じことは言えますし、その中のいくつかは試した経験があるのですが、それは色々差し障りがありますので、適当に読み変えて頂ければと。
御茶ノ水の馴染みのギターショップへ。新入荷されていた「最大の失敗作」のギターを弾かせて頂いた。世の中は名作・名品で溢れていて、「失敗作」と断言されるものに接することはなかなか無い。その意味で大変に貴重な経験。
それは「ギブソン史上最大の汚点」とも言われる製品で、当時の音響物理学を駆使し物理学者と製作家のコラボで開発した意欲作。新工場で作り、自信に満ち溢れた華々しい宣伝も打ったが、見事に売り上げが伸びず。という珍品。
どれほどひどい音かと期待したら、特に明確な欠点の無いとても上質な音だった^^;。学者とのコラボでありがちなつまらない音なわけでも無いし、大きく勘違いをした珍妙な音でも無い。むしろ100点満点と言っていい。でも100点満点が魅力的というわけでは無いのが面白いところ(ただ、当時は珍妙な音に聴こえていたのかもしれず、時代を先取りし過ぎていたのかもしれない)。
単に楽器というだけでなく、物事の評価についていろいろ考えさせられました。大変に興味深い経験をさせて頂き有難うございました。