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水曜日は朝9時半からと変則的なスケジュールにてレッスン。先日の実家の片づけで腕の筋肉を使いすぎたためか、腕が笑ってヴァイオリンのペグを回すのが困難に＾＾；。水曜日の朝一番はガット弦を張ってある楽器を使ってしまったので、チューニングが思うようにいかず私の側が動揺していました。それが伝わったのかお越しの方も落ち着かないご様子で…。大変失礼致しました。その後はナイロン弦の楽器で行いました＾＾←ドミナントはなんて素晴らしい発明だ。お越し頂いた皆様有難うございました。
長くレッスンにお越しの方に切望され手持ちのヴァイオリンをお譲りした。わたし自身は楽器の紹介や斡旋は行わないし、お譲りするのは極めて稀な事（今回で3例目でしかない）。でもヴァイオリンは長い年月の間に多くの人を受け継がれ続けていくもの、自分の所有物ではなくたまたま現在自分のところにあるもの、と考えているので、「どうしても」の場合はそれもご縁と思って譲渡を検討することもある。
お譲りしたヴァイオリンは楽器としての性能としては申し分無い。これまで新旧・有名無名問わず多くの楽器を触ってきたが、確信を持ってトップクラスと言って良いヴァイオリン。調整具合もパーツも最上だ。
けれども値付けは性能やパーツとは別だ。切望されたからと言って儲けようと吹っ掛ける行為は長期的に物事を見ていない愚かな行為（売り逃げする業者はそうしますが）。逆に善意を押し売りするような価格も好ましい事ではなく、長期的に見ればどんな事情や感情があれど適正価格でなければいけない。自分が使った分の傷みや修復歴など骨董価値的なコンディションを鑑みて私なりに値付けをして、その結果一般的な中古品としての価格でお譲りした。
わたしとしても「楽器の価値」について考える大変に良い機会になった。長い間愛用してもらえれば、また多くの人前での演奏にお役に立てばと願っている。
