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月曜は愛知レッスン2日目、火曜は夕方東京にてレッスン。また月曜は合間の時間で名古屋のギタリスト山口直樹先生にお越し頂き合奏練習にお付き合い頂きましたし、「ジミー・ペイジ的レスポール」の自慢話を聞いて頂き有難うございました。「レスポールなのにシングルコイルの音がして感動なんですウルウル」とヴァイオリンの方に語っても意味不明な宇宙語で終わってしまうので、ギターの先生に語ってしまいご迷惑をおかけ致しました^^;。お越し頂いた皆々様有難うございました。
Facebookにも書いたがサイト更新をした。「弦のレビュー」の数年ぶりの更新!よろしければご覧ください。
→https://www.violinwakaru.com/artcl/50/50_00102.html
レビューにはその製品のコンセプトと存在意義を重視するようにしている。「うまい/まずい」と自分の好みを記しても仕方ないし、嫌いなものなら無視するべきだ。コンセプトや存在意義に理解を示す/示せないを共有しようとすることがレビューというものだろう。
弦の新製品はその都度試しているし、否定的な見解を示した弦も時々試し直している。パーペチュアルもエヴァピラッツィゴールドもラカトシュも買って、手持ちのさまざまなヴァイオリンに張って試し、否定的に書いたパッシオーネもオブリガートも改めて買ってみて見解が変わっていないか確認している。ただそれらの弦は今さら「弦のレビュー」に書くほどのコンセプトの新しさは感じずスルーしていた。
今回のアルファユーは「低価格ヴァイオリンこその低価格弦」と感じ、そのコンセプトと存在意義に強く共感できた。低価格のヴァイオリンをうまく響かせられる弦があれば、始めたばかりの方にとっても、経済的に恵まれない演奏家にも大きなメリットがある。けれども、そう言った弦はこれまで無かったように思える。
「美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに」←樹木希林の出ていた古いCMです。
ヴァイオリンの弦でもこれが上質な製品だ。けれども、さほど良くないものを良いものにする「魔法の弦」があれば本物の上質では無くてもそれは意味ある事だろう。化学調味料は否定されがちだが、求めやすい価格で美味しい食品を提供する手段にするのなら一概に責めてはいけないことだ。
拝金主義が蔓延するヴァイオリンの世界で、この製品が受け入れられることを期待したい。