ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」はヴァイオリンに対して熱意を持って取り組んでいる方を応援します。

19/1/26 楽器の調整はカメラのピント合わせのようなものか

楽器の調整はカメラのピント合わせのようなものか

木曜・土曜は東京にてレッスン。水曜とは異なりいつも通り多くの方にお越し頂きました(ヒマなままだったらどうしようと不安が…。安心しました)。土曜も体調を崩されてお休みになった方もおられた一方で、今回初めてお越しの方もおられました。お越し頂いた皆様有難うございました。

手持ちのオールドヴァイオリンに衝撃を与えてしまい駒や魂柱の位置関係が狂って音が死んでしまったので、直して頂きに購入元の名古屋のシャコンヌさんへ金曜日に出かけた。またシャコンヌさんで購入した楽器ではないが、同じタイミングで信頼している職人さんに調整してもらおうと昨年購入の25万円モダンイタリー?も併せて調整して頂いた。2本調整して頂く事で、法則性や楽器本体の違いも知ることも出来るはず(お忙しいところ無理を申しましたが、「楽器とは?」という問いの答えになり得ることと思うのです)。

すごく健全な魅力ある音になりました^^

自分からリクエストするより「良いようにお願いします」が望ましいので内容はお任せ。オールドは魂柱を、モダンは魂柱+駒の交換をして頂いた。作業の様子も見せて頂きながら説明もして頂きながら、よく分からないながら、何か変な色付けをするのではなく、駒や魂柱がロスなくきちんと仕事をするように、と出来ていく。

ものすごく良くなりました!^^。音量の増大や周波数的なレンジの拡大はもちろん音の「魅力」が増した。きちんと動作するようにすると「魅力」も増す。不思議なもの。本当に有難うございました。

作業の様子を見せて頂きながら、楽器の調整はカメラのピント合わせに例えられるかなと思った。どんなに良いカメラ・レンズでもピント合わせをしていなければ何を撮ったのかすら分からない(ソフトフォーカスの芸術写真とも言えるが、普通はピンボケ写真は論外)。バチピンになっているほど、表現しうる情報量が多くなり、伝わることが多くなる。

ヴァイオリンはカメラのようにピント合わせが容易ではないためか、ピンボケ状態のヴァイオリンはものすごく多く、本来良い楽器でもきちんと機能していない事が多い。そしてバチピンにすることができる職人さんも少ない(むしろボケボケにしてしまう職人さんも多い)。

ピンボケを何とかしようとムリヤリ表情らしきものを付けるのは不毛な努力だろう。楽器が性能を発揮できるようにすれば良いだけの事で、そうすれば奇妙な「表現」は不要になるし、演奏は簡単になる。

調整はともすれば楽器の善し悪し以上に大事なものだ。きちんと全てが機能するようにすること。音楽も演奏も結局はそういう事・それだけの事なのかもしれないとも考えさせられた(そういえば指揮者のカルロス・クライバーの練習風景と本番の映像を見るとそんなことを感じさせます)。

 



大人のためのヴァイオリン教室 ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」
東京レッスンの予約 ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」愛知レッスンの予約 ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

「ヴァイオリンがわかる!」運営者の日記 ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」 ツイッター  ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」 Facebook  ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」 インスタグラム