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土曜は東京にて、日曜は愛知にてレッスン。土曜日は7コマと標準的、日曜はお休みになってしまわれた方も多く3コマと大変余裕のある日程になってしまいました^^;金曜日の演奏で疲労+手が痛い。これは「神様が下さったお休み」と思って有難く休ませて頂きました(やったことは自分のヴァイオリンの練習ですが)。お越し頂いた皆様有難うございました。また体調を崩された方くれぐれもお大事になさって下さい。
演奏方法は使用する楽器・弓によって変わり得る。そう考え音色やボウイングを重視したレッスンを行っている。同じ課題でもそれぞれの方(というよりそれぞれの楽器)に合わせてさじ加減を変えているので、別の楽器に買い替えられた場合などは、それまでとお話が変わる場合もある。
国内のヴァイオリンの世界でよく言われる「弓を寝せて、弓の圧力を強くかけて、ひねるように」はうちではほとんど採用をしないものの、モダンイタリーを弾く際にはこの方が好ましい音が出る場合もあり、そのようにお話することもある(今回そういうケースがありました)。弓もオールド弓をお使いの方にはモダン弓とは全然違うお話をする場合もある。
世の中の様々な意見はどれも真実を含んでいるものと思う。けれども、それがどんな場合でも常に真実とは限らない。上記、「弓を寝せて、弓の圧力を強くかけて、ひねるように」はまだ日本が貧しく良い楽器も良い調整も少なかった頃の名残と思う。その頃の先生は知恵を絞ってこの弾き方を見出したのだろう。
ヴァイオリン自体はオールド(ストリオーニあたりまでと思う)とモダン、コンテンポラリー(これはもういろいろなので楽器ごとに変わる。また2000年あたり以降からオールド回帰が始まったように思える)でそれぞれかなり弾き方が変わる。弓もオールド弓とモダン弓に普通分けられるがドミニク・ペカットあたり、サルトリーあたりの2つの時代を境に弾き方が結構変わるように思える。
同じように見えても100年も時代の違う道具を全く同じようには使えないはずだ。例えば自動車は基本的な操作は同じでも、たかが30年前はエンジンをかけること自体がテクニックを要したが現代ではボタンひとつだ。技術は画一的なものでは無く道具に即した使い方をする必要があるものと考えている。
モダン楽器とオールド楽器〜見た目にもかなり違う
オールド弓とモダン弓〜色だけでなく形状もかなり異なる