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土曜・日曜は東京にてレッスン。9コマ+7コマと大盛況でした!今回は初めてお越しの方もおられお越しの方も緊張なさったかと思いますが、わたしもとても緊張しました。お越し頂いた皆様有難うございました。
ボウイング、ヴィブラートといった音色のコントロールはほぼ全員の方にレッスンでも毎回確認と細かな改善についてお話させて頂いている。定期的にお越しの方にはそれこそ年単位で続けさせて頂いている。基本的な普通に音を伸ばすだけのボウイング、普通にかけるだけのヴィブラートこそが最も難しいし、不安定になりやすいものだから。
ただ「音が出ればいい」「音が揺れればいい」ならそれほど難しくないが、きちんと音を響かせるためには単純なボウイングもヴィブラートもかなり高度なバランスの上に成り立っている。
ちょっと前にツイッターにも書かせて頂いたが、ボウイングは「弓の持ち方」「姿勢」「楽器の高さ」「横方向の角度」「縦方向の角度」「圧力」「弓の速さ」「弓の寝かせ具合」「楽器の調整具合」「弓の調整具合(含松脂の質や量)」が全部バランスが取れていてはじめて楽器は響くもの。
ヴィブラートも「押さえる指の角度」「指の圧力」「指の滑り具合(乾燥肌などの場合は難しくなります)」「肘の位置」「楽器の高さ」「楽器の調整具合(主に弦高)」「動かす大きさ」「動かす周波数」「動きの滑らかさ」のバランスが取れていてはじめて音を響かせることのできるヴィブラートができるもの。
これだけ多次元のことを同時に行うのは一朝一夕にはできるものでは無いと思うし、多次元だからこそ調子も崩しやすい。レッスンをしていても自分で弾いていてもこれらは難しいなと思わされている。
でも音楽の根源的な課題である「調和」を考えるとこれほど面白い事もないものです^^。