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火曜〜木曜は東京にてレッスン。今週は比較的余裕の日程でした。余裕の日程ですとお越しの方ともゆっくりお話ができるので私としては嬉しい事です（あまりに不景気ではちょっと困りますが、日程に余裕があると自分の練習ができますし）。お越し頂いた皆様有難うございました。
金曜日はストラディヴァリの展示会を見に六本木ヒルズへ。21挺のストラドが見られる機会はあまりないし、多くのストラドを触ってはいるものの、今回すごいものが見られるという事で大期待！
「すごいもの」とはこれです！最高に保存状態の良いストラドのひとつです（1690年の"Medici, Tuscan"）。これは絶品でした。オリジナルのニスもしっかり残っているし摩耗も少なく新作楽器のようにも見えます。でも変に突出したようなところはないし、充分に材料に厚みが残っているのに厚ぼったい感じがなくとても品が良く雰囲気の良い楽器でした。ストラドを含めたオールド楽器でこういう保存状態のものは滅多に見ることができないものですし、ストラドとはこういうものの事を言うと思います。これを見ただけでも来た甲斐がありました。
ファビオ・ビオンディの弾くこの楽器。ストラドによくある耳に触る「つんざく音」ではなく、本当に良い音です（できれば生で聴きたかったが、今回愛知レッスンに重なるのでスケジュールが合わず）。
その他、珍しい装飾楽器の"Rode"。装飾楽器のレプリカだと装飾が嫌味に見えるのですが、実物は落ち着いた雰囲気で良い感じ。
あまりアピールされていなかったのですが会場入り口付近のアンドレア・アマティ。1566年の楽器です（超貴重品！。ただし裏板、横板、スクロールのみオリジナルです。表板はオリジナルではありません）。変な隆起がなく最初からアーチが完成されていたことにわたしは結構感動しました。
大変に珍しいギターも。裏板・横板はかなり虫に喰われていましたが。
