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土曜・日曜は東京にてレッスン。灼熱地獄の中、大変多くの方にお越し頂き有難うございました。目が回る暑さですよね。どうぞ皆さま熱中症になりませぬようご自愛ください。またお越しの際にはコンビニやスーパーで涼みつつお越しになると予防になり得ます。
レッスンにお越しの方の楽器の駒が曲がって立っていて調整しようとしたら魂柱を倒してしまった（申し訳なかったです）。その修理をして頂きに日曜日に弦楽器専門店に嫁さんに持って行ってもらい、その受け取りに月曜は出かけた。
その際に、楽器店でご紹介頂いたヴァイオリンの中で２挺、とても安価にもかかわらず目を瞠る音の楽器があった。そのうちの１挺を購入した。このお話の詳細はFacebookに書いた。
もちろん安価には理由があって製作者不明の楽器だから。何も製作者不明の怪しい楽器ばかり興味を持つわけではなく、これまで定評あり真贋のはっきりした楽器も所有したし、名の通ったオールドイタリーもモダンイタリーも数多く触らせてもらった。名の通ったもので「さすが！」と思うものもあれば、「？」と思うものもあった。
形はちょっと変わっているし胴体も350mmと小さい。でも下手な製作者では無いようだ。音は非常に良い。軽く胴体を叩いて音程の分布を見てもパーフェクトと言ってよい。的確な音程分布は偶然ではあり得ないことで、楽器作りとして確かな知識と技量を持った人物が作ったことを意味する。見た目にもカットの仕方が思い切りと手早さを感じさせなかなかシャープだ（ダメな楽器はぼやけて見える。また、下手な人は手の動かし方に思い切りがなく恐る恐る作っている感じがある。演奏と同じとも言える）。
帰宅後資料を見ても似た作者は見つからないが、大変に興味深い楽器を入手できた。現在ネックの加減や調整具合を直してもらっているので手元にないが、直してもらったら本領を発揮できるはず。そのうちレッスンにお越しの方にご覧いただける時もあるかと思う。
