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土曜・日曜は東京にてレッスン。土曜は急遽お休みの方もありましたが7コマと多くの方にお越し頂きました。今回10年ぶり（！）にお越しの方もおられとても嬉しく思いました。お越し頂いた皆様有難うございました。日曜は比較的余裕の日程。空き時間で確定申告の準備をしていました。今年も事業主貸と事業主借で混乱し、銀行口座と帳簿が合わず。ま、毎年の事ですわ＾＾；。
弦などのアクセサリーのお店I love stringsさんのポイント10倍セールに合わせて弦をまとめ買い。オリーブ、ドミナントといった王道の弦と、変わった弦も試してみることにした。トマスティック社の低価格弦アルファユーと、ギドン・クレーメルが使っているという組み合わせも注文してみた。これまでレッスンにお越しの方にとって悪くはない結果になるように定番のドミナントを中心に使っていたが、方針を変えて改めて様々な弦を試すようにしている。
ご存じの方はご存知かと思うが、クレーメルはE線ウエストミンスターのハイテンション、A線ヤーガーのハイテンション、D線オリーブ、G線ヴィジョン チタニウム ソロという組み合わせらしい。かなりハイテンションでメーカーも様々で奇妙な組み合わせに思えたが、手持ちの新作シャコンヌ（弦楽器専門店のシャコンヌさんで製作の楽器）のストラディヴァリタイプの楽器に張ってみた（ウエストミンスターは注文のネットショップにはなかったので別途買ってきた）。
ハイテンションな弦は製作なさったシャコンヌさんは響きを壊すと嫌がるかと思うのだが、エヴァピラッツィとは全然違う結果になった。やたらハイテンションで響きをつぶしうるさいだけの結果になると思いきや「よく聴くオールド楽器の音」になり、各弦の音色の差もなくバランスが取れている。これには驚いた。
「鳴り」自体はこれまで張っていたガット弦のオイドクサの方が鳴っていると思うし音も太く美しいとは思う。けれども、とても音程が取りやすく弾きやすくなったし、チューニングは大変に安定している。クレーメルのようなソリストにとっては大事なことだ。
この組み合わせは弓をものすごく選ぶ組み合わせで、相当に強いオールド弓を使わないとダメでモダン弓のフェティークでは全然音にならない。楽器も相当に低音の出る楽器でないとぺしゃぺしゃの音になるだろう。きっとクレーメルのアマティはすごく良い楽器で弓もすごく良いものを使っているのだろう。
わたしの楽器にとってベストとは思わないのだが、クレーメルの楽器に合わせてよく考えられた組み合わせなんだなあと思わされた。試してみるとたまには面白い事もあるものです＾＾。
