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土曜・日曜は東京にてレッスン。今週は8コマ+9コマの大入り大御礼でした。お越し頂いた皆様有難うございました!久しぶりにお越しの方もおられ嬉しく思いました^^。
お越しの方で弓を最近購入なさった方がおられ、今回初めて拝見した。多くの中からご自分で「これ!」と思って選ばれたそうだ。弾かせても頂いたが、空間に芳香が漂う感じの響きの多いとても良い音色が出るし、見た目の上でも形状も材料も美しく誰もが「良い弓」と感じるような弓。値段はお聞きしてはいないが決して安くはないはず。でも、これなら間違いなく一生使える弓でその点で大いに割安と感じた(これならわたし自身が買ってもいいなと思う弓でした)。
私自身はお持ちになった楽器や弓を弾いてお聞かせすることはするが選定や推奨はしていない。楽器の選定は音を知る上で大変に良い機会、なおかつ必死になれる勉強の機会になるし、いろんな楽器を弾くことは技術的にも向上する機会になる。道義的にもヴァイオリンはかなりの高額商品で、ヴァイオリンの世界ではよく行われる「これを買いなさい」はともすれば家計を破壊するとんでもない事。更に楽器店から謝礼金なんかを取ろうものなら犯罪的行為と考える(謝礼金の分楽器の価格に上乗せされるわけで、生徒さんを二重三重に裏切ることになる)。
他人の大きな金額の買い物に口出しをするのなら、失敗した時にその価格で自分が買い取るつもりでなければいけない。わたしにはそこまでの責任は持てない(それに、そこまで良いものを自分で見つけたなら当然自分が買う。良いものは誰にも渡せません^^;←悪)。
その代わり、ある程度弾けるようになった方には、わたしの楽器や弓を機会ある毎に弾いて頂いて、わたしが良いと思う楽器や弓の感触は分かって頂けるようにはしている。実際、今回の方にも何度もわたしの楽器・弓を弾く体験をして頂いていた。
善し悪しが分かること・審美眼は音楽をする上で大事なことで、その反面お伝えしにくい事。自分なりにお伝えしようとしていたことが大きく実を結んでいることが分かって、とても嬉しく思いました^^。