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18/1/26 身近な「火の鳥」〜骨董との接し方・使い方

身近な「火の鳥」〜骨董との接し方・使い方

水曜・木曜は東京にてレッスンそれぞれ7コマの14コマと多くの方にお越し頂きました。まだ雪の残る中お越し頂いた皆様有難うございました。ここ最近大変に冷え込んでいます。どうぞ皆々様暖かくしてお過ごし下さい(わたしも今朝はお腹を壊しました。いけないサインかもしれません)。それにしても「終末時計が残り2分になった」報道には憂鬱にさせられます。

レッスンにお越しの方とヴァイオリンを持ち歩く時のお話になった。そこから骨董的なヴァイオリンのお話にも。ヴァイオリンに致命的な破損を避ける方略が優先順位が高いと考える。最も致命的な破損をもたらすのは人災で(電車内のお客様トラブルから、盗難、そして最大の破壊は革命や戦争だ)、人間関係上を壊すだけでなく楽器としても致命的な結果になると考える。大事に守ることの意味、それを使うことの意味についても考えさせられる。

先日雪の中、図書館で手塚治虫の「火の鳥〜太陽編」を借りてきた(「火の鳥」を十数年ぶりに読み直しています)。1000年の時を超えても宗教戦争に明け暮れる人間と、1000年の時を超えて結ばれた二人の物語。永遠の命を持った「火の鳥」は無限に繰り返す我々を悲しい目で静かに見続けている。

骨董の尊さは、長い時間の中の災いを潜り抜け現代に至ったからだ。高額な骨董品は権威や権力の象徴でもあるが、骨董の側からはそんな人間をどう思っていることだろう。クラシック音楽も音楽の骨董品だ。解釈や演奏法など時に争いを生むが、音楽の側からはそんな人間の業をどう思っていることだろう。

骨董は時空を超えた「火の鳥」だ。他者を排斥してまで守りたい心と破壊したい心。時には奪い取ってまで手に入れたい心。いずれも「火の鳥」から憐れみを持って見られていることだろう。「火の鳥」に感心してもらうには?それが骨董との接し方と考えます。

わたしの「火の鳥」。1億4千万年前とされるアンモナイトの化石。
お正月に名古屋の東急ハンズで購入した300円。なぜかどうしても欲しくなりました。
かつて生きていて時空を超えて手元にあること。思えばすごいことです。

 



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