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今日は13日の金曜日です。しかも寒く冷たい雨。どうぞ皆様、悪い風邪を呼び込みませぬようご注意を。
火曜〜木曜は東京にてレッスン。急遽お休みになってしまわれた方もおられたものの、今回も大変多くの方にお越し頂きました。特に木曜日は変則的な日程でしたが大盛況でした^^。お越し頂いた皆様有難うございました。
「香りある音」というお話をすることがある。
現代では世の中の音楽の大半はコンピュータで作られてコンピュータが演奏をしている。コンピュータの演奏は良きにせよ悪しきにせよディスプレイが表示する絵画のようなもので、どれだけ解像度が高くなっても、そこに「香り」は無い(初音ミクのように人工的なところを生かす音楽はあって、近未来の音楽と思うし、それが悪いわけではありません)。
無味無臭では味気ないし、だからといってクサイのは味わうのに堪えないものになってしまう。ほどよい匂いの強度が心地よい「香り」になりうる。
生音の良さは「香りある音」にあると思うし、人間が演奏することに残された道があるとしたらそこだろう。弓の圧力や弓の速さのコントロールをほどよい加減にすると「香る音」が出るものだが、味気なくもなくクサくもない「ほどよい香り」をどんな場合にも発することができればと私自身が思うところです。