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17/7/22 サルトリーの弓をまとめて拝見

サルトリーの弓をまとめて拝見

木曜日は東京にてレッスン。今回も多くの方にお越し頂き有難うございました。梅雨時だったためかここ最近楽器の具合でうまく音が出ていないケースが多く、わたしの側で駒の角度調整を多くやっていました(調整は素人ですので、応急処置と考えてください。ただ何もやらないよりはマシとは思います。いずれ自分でできるように毎回何をやったか説明をしながら調整します)。音色を重視したレッスンをやっていますが、駒の調整も演奏技術のひとつということもお伝えできればと思います。

金曜日。Facebookにも少し書いたがユージン・サルトリーの弓が初期から晩年までまとめて見られると聞いて新幹線に乗って名古屋のシャコンヌさんへ。

シャコンヌさんの展示会でもサルトリーは多く弾かせて頂いているし、他の弦楽器専門店でもサルトリーを見ることは多い。ところが初期のものは滅多に見ることがなくこれをぜひ見たかった。わたしはオールド弓を好むが、なぜサルトリーがこれほど高く評価されるのか知りたかった。操作性に優れると言われるがその意味もあまり分からなかった。今回も全部弾かせて頂いた。

サルトリーが自分の名で弓を作り始めた頃の弓(大きなスタンプ。18歳〜20歳頃のもの)。いわゆるサルトリーの弓と全然スタイルが違うし、音も弾き心地もラミーやヴォアランなど一世代前の弓に近い。なるほど若いうちから大変な才能のあった人なんだなと思わされた。他にも初期の弓は豊かな響きで好印象。サルトリーの自分の中のイメージが少し変わった。

後年の「サルトリーらしい」スタイルの弓にもとても良いものもあったし金べっ甲はさすがと思わされた。また操作性に優れるというのは、バッハの無伴奏のようなものではなく、近代のややこしい曲にメリットをもたらすのだとも(ラヴェルのツィガーヌをちょっと弾いてみたらとても弾きやすかったです)。トルテなどオールド弓とは比べるものではなく別の観点で捉えるべき弓、そこにオリジナリティのある弓と納得できた。

オールド弓とモダン弓の張り具合の違いを教えて頂いたり、オールド弓とモダン弓の弾き方の違いにも気づかされたり、メネジが鉄でできているものを初めて見たり、予想外に発見が多く満足^^。

 



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