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土曜日は東京にて、日曜日は愛知にてレッスン。クリスマスにもかかわらず8コマ+7コマと大変に多くの方にお越し頂きました。レッスンでのご要望もあり今回は頑張って愛知にヴィオラを持って行きました(ヴァイオリンのダブルケースとヴィオラなので大変な体力仕事。わたし頑張りました)。お越し頂いた皆様有難うございました。
音楽は「音を楽しむ」とされる。もちろん「音学」「音が苦」ともよく言われることには納得しつつ、教える側として音楽を楽しんで欲しい、楽しむためにやるべき事をお伝えしなければならないと常に意識している。その反面楽しいとはどういう事かの根本的な疑問にはすっきりとした解決になる答えは見当たらないし、わたし自身にも明確な答えは無い。
「音楽の発祥は秩序やバランスを追求する学問から生じた」説に沿って考えている。すなわち、「ルールに従った秩序を構成する楽しさ」と考える。スポーツなどと同じく表面的なルール破りは一時的な破壊衝動的な楽しみはあっても、本質的には楽しいだろうかと疑問に思う。残念ながら、表現を破壊衝動と勘違いしたようなケースは音楽の世界で多く見られる。
教える側としては、ルール:楽譜通りに弾くこと、楽器の理にかなった弾き方を徹底してお伝えしようとしている。そしてルール通り弾けるようになったら、その先は好きに弾いて頂いて構わないから、と考えている。幸いヴァイオリン音楽も楽器や弓も多くの点で合理的にできていてルールが明確と言える。だから、ルールを示すと概ね適切な方向に進むのだろう。
もちろんわたし自身もルール通り弾けているわけではないが、「遵法精神を持ってルールを守った上でお楽しみ下さい」というのが、社会的にも認められ最も楽しいのではないかと考える。