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16/11/19 「福田進一 meets ライナー・キュッヒル」に行きました

「福田進一 meets ライナー・キュッヒル」に行きました

木曜日は東京にてレッスン。この日は変則的な日程で朝9時からでした(ご都合によってはサイト予約以外の日程で臨時レッスンをお引き受けしている場合があります)。急遽お休みになってしまわれた方もおられたものの8コマと大変多くの方にお越し頂きました。お越し頂いた皆様有難うございました。

金曜日は夕方にコンサート「福田進一 meets ライナー・キュッヒル」を聴きに紀尾井ホールへ。福田進一氏は国内で最も有名なギタリストであるし、ライナー・キュッヒル氏はヴァイオリン弾きには「神」とも言えるウィーンフィルの名コンサートマスター。今年8月にウィーンフィルを定年で退任したそうだ。

ギター中心ゲストにヴァイオリンの形だが全7曲中3曲がヴァイオリンとギターの合奏曲。わたし自身もギターと合奏をしているし、合奏中のパガニーニ「ソナタコンチェルタータ」もプログラムにあり大変に楽しみにしていた。キュッヒル氏は子供の頃に聴いたきり、世界的ギタリストのコンサートは今回初めて聴く。ギターとヴァイオリンの合奏のコンサートはもちろん初めて。

前半は19世紀ギター使用のプログラムでギターのソロ曲から。大きくない紀尾井ホールでも音が小さく感じてしまったが、2曲目3曲目のヴァイオリンとの合奏では不思議とギターとヴァイオリンとの音量のバランスが取れていた。キュッヒル氏の演奏は先日聴いたギドン・クレーメルやユリア・フィッシャーとは全然違うタイプのもので、ウィーンフィル独特のあのボウイングのためか歴史的名演奏家の演奏を思わせる懐かしい感じの音楽だった。そしてこれがヨーロッパの音楽とも思わされた。特にヴァイオリンが伴奏に回った時の巧さは格別で、何とも表現しがたいが「メロディが主・伴奏が従ではない」と感じたのは大発見。

後半はモダンのクラシックギター(言葉が矛盾しているがいわゆる普通のクラシックギター)を使った現代曲のギターソロ曲から。現代曲は私にはよく分からなかった(照明に反射して楽器が眩しい経験は初めて。この曲は新作楽器を使ったようだ)。別のギター(おそらくスペインの名器)に持ち替えたロドリーゴやファリアのギターソロ曲はさすがで、音量も充分で音色も魅力的、テクニックも素晴らしく引き込まれた。プログラム最後のファリアのスペイン民謡組曲はヴァイオリンとギターにて。

アンコール3曲のうち1曲は福田氏のソロ。2曲がサラサーテ「アンダルシアのロマンス」とパガニーニ「カンタービレ」。ギター伴奏によるサラサーテは意外だったがよく合っていて大きな発見だった。

わたしが出かけるコンサートはヴァイオリンが多いが、今回はギターのお客さんが多かったのだろう。拍手の音がヴァイオリンとは違う!と思ったし(拍手が落ち着いている)、ヴァイオリンのコンサートでは見かけるお子さんや、楽譜や楽器を持った人も見かけなかった。年配の男性がお客さんに多くその点でもとても興味深かった。

ツイッターで少しコンサートについて書いたら、福田進一氏本人からリツイートされていて驚いた。リツイートして頂き有難うございました。

 



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