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土曜・日曜は東京にてレッスン。9コマ+8コマと大変多くの方にお越し頂き有難うございました。気温は日曜日で36度。どうぞお越しの際は熱中症にならないように休み休みお越し下さい。うちの近所ですとスーパーサカガミがとてもよく冷えております。暑い中お越し頂いた皆様有難うございました。
レッスンをする時にはわたしの側が作り過ぎないようにと注意している。音楽は演奏者の内面から出てくる情動に感動できる面があって、形だけこしらえた音楽はあざとく不快なもの(もちろん感情だけが先走った演奏は単なるムチャクチャな演奏です)。演奏者自身のいろんな思いや考えがあって、でもそれをあからさまに表には出し過ぎないバランスにと考えている。聴いている側が気持ちよく聴けて、さらにクラシック音楽は作曲者の意図を再現する事が重視されるため、作曲者に草葉の陰から喜んでもらえる演奏が好ましいと思う。
表現可能なのは知っている事だけ。知っている音しか出せないものであるし、知っている範囲でしか表現はできない。こんな音の出し方もあって、こんな使い方もできる、この曲はこんな工夫がなされている、という様々な表現をするための材料は機会ある毎にいろんな方にお話させて頂いている。
私事ですが。中学生の頃に習っていた先生にグァルネリを弾かせて頂いて「ヴァイオリンとはこんな音なんだ!」と初めて知る事ができた。ギターも長年やっているが、先日ご一緒させて頂いた山口先生の音で「ギターとはこんな音なんだ!」と初めて知った。知らないと言う事は表現もできないと言う事なんだなと思わされた。知らない事はたくさんある。
多くの種類の音や表現を知って頂く事、でも、知って頂いた事の使い方は口出しし過ぎないように、と気をつけているところであります。