ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

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楽器を演奏するのは音楽を生き物にすること

日曜日・月曜日は愛知レッスン。今回は選挙の影響もあり比較的余裕のある日程になったものの、多くの方に寒い中お越し頂き有難うございました(レッスンをしている愛知県扶桑町は日曜日は雪が降り、気温も3度だったそうです)。

音楽を教える仕事はなかなか難しいものだなと思う。教えるには目的と手段をを伝える必要がある。例えば、洗濯物を干すことを教える時に、目的は「効率よく乾かし、なおかつ服を傷ませない」ということになるだろうか。そのために、色物は裏返しに干して日焼けを防いだり、風通し良くなるように順序を考えて干すという手段が生まれる。

でも音楽の場合は目的自体が曖昧なもの。自己主張に利用されたり、政治的に利用されたり、金儲けの材料に利用されたりしてきた。音楽はそれだけいろんなものに使い得る存在なのだろう。

曖昧なものではあるが、わたしの中では「音楽を生き物にすること」を演奏の最終目標に今のところ考えている。人形遣いの仕事は人形が生き物になって動き出す手伝いをすること。人形遣いの方が自己主張を始めて余計なことをして、人形遣いを意識させてしまうのは主従逆転・本末転倒というもの。

演奏の場合、余計なことをすると音にもノイズが増えていくし、よかれと思って付けた「表情」や「表現」も音楽を壊すだけのものと最近は思う。「表現をしない音楽」なんてつまらないようだが、その方がむしろ楽器や音楽が勝手に生き物となって動き始めるのだから、ずっと面白い。

楽器や音楽が生き物になる瞬間は時にはわたしにもあって、その時は楽器に操られている感じ、音楽に飲み込まれて自分がなくなってしまう感じになる。それがいつもできればいいなあと思う今日この頃です。

 



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