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富山県で倒木があり乗用車が押しつぶされたという事故。NHKの映像を観て息をのんだ。つぶれた車はまぎれもなくトヨタ2000GTだった。
↓NHKの映像はこちら
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140608/k10015061091000.html
実家で両親がNHKのニュースを見ていてこのニュースが出た。トヨタ2000GTのリアルタイム世代かつ愛知県の人だから関心を持つかなと思って「これトヨタ2000GTだよ」と言ったものの、「ふーん」ですぐに話は別の方向に流れてしまった。トヨタ2000GTは高度成長の頃、まだ元気だった頃の日本を象徴する存在なのだが、無関心ならそんなものだろうか。
ヴァイオリンでもそこにストラディヴァリやグァルネリ、あるいはトルテやペカットの弓があっても、無関心なら通り過ぎてしまう事だろう(そのくせ名前や値段を挙げると崇め奉るのは気に入らない)。知った人には大事でも知らない人にはガラクタ。そんなものだろう。
ドライバーは軽傷との事で不幸中の幸い。多くの愛情と手をかけられてきたであろう、でもあまりに不幸なこの車の冥福を祈る。もしかするとこの状態からでも復元されるかもしれないが。
土曜日は東京にて、日曜日は愛知にてレッスン。土曜日は夕方2コマお休みがあったものの臨時レッスンを朝9時からやっていて8コマ、日曜日も8コマと非常に多くの方にお越し頂きました。土曜日はかなりの雨の中お越し頂き有難うございました。
日曜日早朝は東京は雨だったが、新幹線で愛知に向かうと感動的に青空になってきた。青い空、白い雲、新緑の木々は好きな夏の風景。
とても良い天気になりました:新幹線から豊橋付近
雨が降り続き湿度が高い。オリーブなどガット弦をお使いの方はチューニングが頻繁にずれる。ベグも湿度を吸って膨らむのか動きが固くなりがち。こういう時は単に少し引き抜いてやれば解決できる。どんな場合でも何とかなる超アナログ楽器の利点(^^)
雨が降って湿度が高くなると楽器の鳴りが悪くなると言われる。ともすれば湿度は楽器にとって悪と決めつけられるような印象もある。でも、わたしは湿度の多い時の音や弾き加減は割と好きだったりする(^^)。松脂が湿度を含むためか通常よりも軽いタッチで音が出るし、乾いた時より艶やかな音が出るように思える。
湿度はネック下がりやニカワが緩んで接着が剥がれる心配はある。実際、使っている楽器のひとつが剥がれた疑いがあるので近々楽器屋さんで診てもらわないとならない(湿度によらず剥がれる時には剥がれる)。対策としては、湿度の高い時は使わない時かつ移動を伴わない時は弦を緩めるように(移動の際は弦を緩めると魂柱がずれやすくなる)、また、なるべくそれぞれの楽器や弓を弾くようにしている。弾く事で湿度を追い出す事ができるような気がする。
最も大事なのはいつも気にかけて観察することだろう。乾燥剤を入れればいい、弦を緩めればいいではなく、その時の楽器の状態を観察し、それに合わせた対処をするべき。植物だって水をやればいいわけではないし、動物だってエサをやればいいわけではない。気にかける事が最大のケアなのだろう。