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話題の作曲偽装事件。事実だとすれば、音楽を聴いておらず周辺の情報を聞いていることの証になり残念なことであります。「音楽なんて誰も聴いていない」「音なんてどうせ誰も分かってなんかいない」そうかもしれない。楽器のニセモノ事件も多い事であるし。
でも、名前や物語に依らず、確かにシビれる経験をする音楽や楽器も存在しているし、そのことをわたしは信じたい。
東京都知事選を本当にやっているのだろうかと思うほど静かです。候補者名の連呼が無いと選挙の気分がしないものだなあ。
水曜日と木曜日は東京にてレッスン。両日とも8コマと大変に多くの方にお越し頂きました。寒い中お越し頂いた皆様有難うございました。わたしは先日髪を短くしたので頭が寒くて寒くて(^^;
とある方にお話しさせて頂いたこと。フィンガリングについて。
今ひとつ表情に欠ける状態と思っていたが、曲の調性の都合上弾きにくいフィンガリングだったので、ポジションを変えてフィンガリングを変えることをまず提案してみた。すると俄然、音に表情や歌心を感じられるようになってわたしの方が驚いた。表情についてもお話しようと思っていたが、フィンガリングの工夫だけで充分と思って表情の話は止めた。フィンガリングがここまで曲の表情を変えるとは思っていなかった。
押さえる指によって音が変わるのはよく知られていること。また弾く弦によっても音が変わることもよく知られている。実際、押さえる指だけでなく、押さえる圧力や角度でもだいぶ音は変わる。でも、表情と言うとボーイングが重視され、左手の押さえ方やフィンガリングによる音や表情の変化はあまり語られることが多くないように思える。
フィンガリングはすごく大事だなあと思った経験でありました。わたしとしてはかなりの大発見。