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土曜日・日曜日は東京にてレッスン。今週も8+8コマと大変に多くの方にお越し頂き有難うございました。わたしもとても頑張りました(^^)。
今回初めてお越しの方がおふたり。「良い音を」というご要望だったので、まずは大変大雑把に「ヴァイオリンを効率よく鳴らすとは」と言ったお話をさせて頂いた。うまく伝わっただろうか。
楽器の演奏と音には因果性がある。「こういう風に弾いた」→「こういう音が出た」というもの。当たり前と言えば当たり前のことだが、こと楽器になると因果性を忘れてしまうケースが多い。何でもかんでも「弓を大きく使いなさい」「左手をしっかり押さえなさい」とかつてはよく指導されたためだろう。
ただ単に、「ああ弾きなさい、こう弾きなさい」ではなく、「こうなっているから、こういう音が出る」と言う因果性・法則性がお伝えできていればと思う。例えば「力を抜いて弾くべき理由」、「一定の音で弾くべき理由」を折に触れてお話させて頂いているつもり。
音楽は本来「物事の調和」を考える学問と言われる。楽器自体にしても音楽にしても、ヴァイオリンはそのひとつの到達点と思う。楽器も弓も驚異的な調和、バッハの無伴奏なんかも調和の極致。昔のひとの工夫と知識はすごいね。