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土曜日は東京にて、日曜日・月曜日は愛知にてレッスン。今回も大変多くの方にお越し頂き有難うございました。特に愛知レッスンは今回連休となることもあり両日とも9コマの18コマ!。満員大御礼です!
作曲家について話題が出てわたしの方が興味深く感じた。
わたし自身はバッハは音楽として極めて激しいものと思っている。特に無伴奏ヴァイオリンや無伴奏チェロは和音の使い方や音楽の展開が極めてモダンで、現代音楽のようなものもある。バッハは音楽室に肖像画が飾られるようなひとではなかったはず。
話は変わるがビートルズ。後期の音楽は現在で見ても斬新なものがあるが、初期のものは一見なんてことの無いロックンロールに思える。だが、音を間違えているのじゃないかと思うようなベースラインなど不協和音が多用されていることが多い。「あんなのただの騒音だ」と言われた音楽は、最初の頃から斬新な音楽だったのだと思う。
先入観・イメージに左右されてはいけないなと感じる。もちろん知識も助けになるが、音楽から読み取ることの方が本質的なのだろうと。
金曜日は文京楽器さんの展示会にでかける。今回は事前に出展リストが公開されていて、予め興味深いものをチェックしてから出かけることができた。
いつも通り片っ端から弾かせて頂く。楽器は高価なものは目に留まったものを一つ弾かせて頂いただけだが、300万円くらいまでの安価なものはピグマリウスを含め全て弾かせて頂いた。ヴァイオリン弓は展示されていたものは全部弾かせて頂いた。
調整具合などにより正当な評価はできないかもしれないが、興味深いものはいくつか見つかった。アルシェの弓やイングリッシュボーにもいいものがあった。
もっとも興味深かったのは10万円ピグマリウスに驚異的に鳴るものがあったこと(「当たり楽器」と店員さんもおっしゃっていた)。フィッティングを良いものに替えれば充分使える音だったので本気で買おうかと迷ったが、うちでは使用用途がないのでパス。その場で、他の方が買われたし。
楽器は値段ではないことを示す極端な例。音だけに値段がついているわけではなく、スペックやブランドなどの「情報」に値段がついている。別の言い方をすれば、信用度合いに値段がついているとも言える。楽器に夢(=信用)を求めなければ、こういう楽器は超お買い得と言える。
偏見はブランド信仰そのもの。偏見無く、多くの楽器を弾いて、ご自分の求める楽器を割安に探して頂きたいと思う。