ホーム >
火曜日はご指導を頂きに目黒区へ。今回はベートーヴェンのヴァイオリンコンチェルトを中心に。
この曲は現在の先生にご指導を頂いて8年目、様々な曲をループしてご指導を頂いているので6回廻り目となる曲。こういう曲だから終わりは無いと思うし、どこまでもやるべきことのある曲。
2楽章で「弓の返し目で少しかすれるね」とご指摘頂く。指弓をやってしまっていた。かなり気をつけているのだが、自分の音が聴けていないと言うことだろう。音をつなごうとすると、かえって20年来の悪い癖が出てしまう。3楽章でまた力を入れすぎて音をつぶしていた。これもいつもやってしまうこと。「頭の中の音で」、「手先ではなくお腹で」などいつもいつもご指摘頂くことを、今回もご指摘頂いた。
先生は60年かけて作り上げたことを教えて頂いていると思う。おっしゃることが本当にわかるわけは無いし、「わかりました」なんて言おうものなら、むしろ怒られるだろう。もちろん「わからない」なんて言えるはずもない。自分の出している音は自分ではわからないものであるし、先生の求める音がどんな音かもわからないもの。わかるはずもない。
先生のおっしゃることを何とかやってみようと努力するだけ。それだけで精一杯。それでも、時々「気になるところはない」とおっしゃることがある。それが最大の褒め言葉と思っている。