ホーム >
水曜日・木曜日は東京にてレッスン。来週の平日にお休みを頂いていることもあり、今週はとても多くの方にお越し頂きました。お越し頂いた皆様有難うございます。わたしもとても頑張りました(^^)。
今回、とある方から楽器購入のご相談を頂いた。ブランドや値段に惑わされず、自分自身が「!」と思った楽器を、ただ判断の基準を知るためにはなるべく良い楽器を多く弾いて、とお話させて頂いた。楽器の選択にせよ人生の選択にせよ、満足行く結果を得るには「自分を信じる」ということに尽きると思う。
ヴァイオリン演奏の世界ではコンクールがあり、楽器の世界では鑑定家や鑑定書がある。解説本も音楽評論家もいたりする。自分の知らない世界であれば、これらの情報を信じて判断するのがむしろ普通の行動だろう。その一方、こういったマスメディアの評価は「大人の事情」に左右されやすい。わたしだって、さまざまな気を遣ってこの文章を書いているから、「大人の事情」に左右されているとも言える。
わたし自身は、コンクールや鑑定書の存在はもちろん認めつつ、でも、手元に置くものは自分が良いと判断したもののみにしている。試せるものはできる限り多く試して、その上での判断。もちろん、それで失敗したと思ったこともあり、後になって気に入らなくなってしまったものも、途中で評価が変わったケースもある。
時を超えて良いとされるものは確かに良いと感じることも多い。まずは、最高級品でなくとも、100年〜200年経ったそれなりに名の通った楽器に触れてみると何かわかるかと思う。広い意味での古典に触れると言うこと。もちろん、お越し頂いている方にはできる限りその機会を持って頂けるようにしているつもり。
楽器選びは楽しい悩み事。良い楽器に出会えることを願っている(^^)。