ホーム >
火曜日は夕方にレッスン4コマ。多くの方にお越し頂き有難うございます。
楽器の金銭的価値について。レッスンの中でとある方とそんなお話になった。
かつてはヴァイオリンは値下がりしないなどと言われたものだけれど、かつての360円/ドルの頃に比べ現在日本円は4倍以上の価値を持っている。ということは単純計算で、輸入ヴァイオリンの値段は当時の1/4になっていることになる。もちろんポンド建てでも日本円の価値は上がっている。
日本円で見た時に、当時の値段で楽器店が引き取るなんてことはあり得ないことなのだと言える。あまりに高い仕入れ価格になり、とても販売できるものではなくなってしまう。当時以上にドル建て、ポンド建てで値上がりしている楽器以外は、間違いなく日本円換算では値下がりする。
将来の売却額をささやきながら、他人に対して楽器の選定をやる方は、その責任を意識しているのだろうか。やはり将来の売却額を考慮に入れるべきではなく、現在の時点で自分自身が適切な金額と判断するべきと感じる。少なくとも、わたし自身は、とても金銭的な責任を取ることができないため、他人の楽器を選ぶことはできないなと思う。