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土曜日は東京にて、日曜日は愛知にてレッスン。土曜日は9コマ、日曜日は7コマととてもとても多くの方にお越し頂き有難うございました。久しぶりにお越しの方もおられ嬉しく思いました(^^)。
実家の最寄りの駅:夏の日差しでした
私事で恐縮です。松脂ブームの真っ最中。ヤフオクで出品されていた古いベルナルデル(通称、缶ベル)の松脂を購入した。これは多くの演奏家が求める松脂で以前から「買おうかなあ」と思っていたもの。高額なもの(落札価格:20,500円)だが、その程度のカネで解決出来る程度のことは解決しておきたいと思った。購入したのはブラス缶のものではなくアルミ缶のもの。
まだ試しに塗ってみただけ程度だが、確かに多くの演奏家が求めるだけのものではある。柔らかいようなタッチになり発音が良好、音も太く密度が高い。よき時代の音・タッチという感じではある。値段が値段であるし稀少品ではあるのでよほどこだわる方以外はお勧めはしないが、レッスンにお越しの方で興味ある方はお試し頂ければと思う。普段使いには、ギヨームや現代のベルナルデル、あるいはメロスで十二分なものとは感じる。また、先日試したヒストリカルロジンでも良いかとも思う。
松脂は大いに音や弾き加減を変えるが弾き方にもよるとは思う。今回の缶ベルはオールド楽器やオールド弓、あるいはガット弦に関心の無い方、あるいは好みではない方、ギコギコ弾くタイプの方には価値の無いもの。「弦をこする」ではなく、「楽器を響かせる」弾き方の方には向いた松脂だろう。
ところで、最近出たばかりの本「ジャン=ミシェル・モルク 偉大なるヴァイオリニストたち」を読んだ。グリュミオーが偏執狂的に楽器の音にこだわったと読み、なるほどなあ〜と感心した。だからあの音が出るのだと。当然、演奏についても楽器以上にこだわったのだろうなと。
Amazonで自分の書籍を見てみたら、カスタマーレビューが追加されていた。どなたかは存じませんが、ご評価頂き本当に有難うございます。
本を出させて頂く際に、「Web版に比べて書籍版のメリットは何なのか」をかなり配慮して書いたつもり。Web版の方が動画やカラー写真があって分かりやすい面もあるだろうが、根本的な「考え方」「思想」を伝えるには書籍が有利だろうと感じた。書籍版のまま、Webに持ってきてもあまりにも読むのがしんどいと思う。
一見、入門書のようだが、相当ハイレベルの方にもお役立て頂けるものとして書かせて頂いた。むしろ、経験の浅い方は「ふーん」で終わってしまうかもしれない。経験の長い方こそ、何か気がついて頂けるかと思う。非常にきちんと読んで頂いて、的確に評価して頂いたこと、本当に感謝致します。
現在、時間を作っては「まるごとヴァイオリンの本」を読み返している。おもしれえ(^^;。自分と意見が一致する(そりゃそうだ)。そういうことではなくて、ミスのチェックをしているところ。細かいミスはいくつかあるので、次のタイミングでは直させて頂きたいと思う。