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土曜日は東京にて、日曜日は愛知にてレッスン。今回も多くの多くの方にお越し頂き有難うございました。日曜日は10コマ!わたしも頑張りました!
良い音を出すポイントは、最終的には楽器や弦が良い音で鳴るツボを捉えること。この感じはどうやってお伝えしたらいいのか難しいところ。肩こりのツボと似た感覚で、そのツボを押さえて弾くと、より響く音が出るし、楽器を完全に鳴らすことができる。
自分自身はどうやってこれができるようになったのか分からないのが困る。元々、どんな楽器を弾いてもでかい音が出るので、何か共通した法則性があるのだろうと思う。
ただ、ヴァイオリンに関してはオールド楽器を多く弾かせて頂いた経験かなあと思う。わたしだって、最初はオールド楽器を鳴らすことがまるでできなかったし、何年もかかって何となく鳴らせるようになったように思う。
その感覚を分かって頂きたいときに、わたしの楽器を弾いて頂くことがしばしばある。ヴァイオリンの経験量にかかわらず最初からツボがわかる方もいるし、なかなか見つけられない方もいる。どうやってお伝えしたらいいものか。
Old Rosinという世界がある。「缶ベル」と言われる古いベルナーデル(ベルナルデル)の松脂が有名だが、往年の松脂には良いものがあり、それを求める方が少なからず存在する。
レッスンのお越しの方に"Old Rosin"を試させて頂いた。最近入手なさったというもので、味見をさせて頂くことができた。銘柄は全然知らないもの。でも相当に良い!音量が大きく中身の詰まった太い音が出るが、嫌みな音はほとんどしない。ノルタルジックという意味ではなく、アナログのレコードのような密度の高い音がする。
以前もどこかで書いた気がするが、松脂はかなり音を変える。今のところ、ギヨームと現行品のベルナーデル、最近試しているメロス(ダーク)の松脂が自分の中で評価が高いが、季節や温度湿度の加減で細かな不満があるし、パジョー、ユーリ、フェティークと弓それぞれで松脂の銘柄や塗り加減を変えなければならないみたい。弾く楽器でも具合がちょっと変わってくる。
練習用の楽器と練習用の弓はどんな銘柄でも大差ないように思えるから、楽器の能力にも大いに影響を受けるのだろうなと思う。
松脂はあれこれ持っているが、オールドには手を出していなかった。こんなに良いものだったとは知らなかった。この世界に入ってしまうかも・・・。キケン(^^;。