ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」はヴァイオリンに対して熱意を持って取り組んでいる方を応援します。

インテンポ

土曜日・日曜日は東京にてレッスン。15コマととても多くの方にお越し頂き有難うございました。

無理めの速めのテンポで弾いて頂いたケースがあった。普段なさっているよりも少し速いテンポで弾いて頂いたということ。基本的にはうちではゆっくりめのテンポで練習して頂くが、少しずつインテンポに近づけていく必要はもちろんある。ある程度ゆっくりで蓄積して頂いたら、ちょっと速めのテンポでやって頂いても結構できるもの。

「正しい速さ」は決められるものではないものの、「正しい速さ」で弾く必要はあるので、たまにはインテンポで弾くことも必要。速いテンポと遅いテンポと両方での練習は必要なのかなと思う。


楽器選びのひとつの結論がついた

金曜日は楽器店に出かけ毛替えをして頂く。オールドイタリーとモダンイタリー、そのお店オリジナルのヴァイオリンも(わたしの新作楽器は、そのお店で製作の楽器)を広いところで比較できる機会に恵まれた。自分で弾くことも、弾いて頂くことも、録音して客観的に聴かせて頂くこともできた。

録音すると、生で聴く印象より差がずっと小さくなってしまう。それは”本物のゴッホの絵”と”複製のゴッホの絵”を写真に撮ると、差がほとんど無くなってしまうようなものだろう。

それでも、自分の演奏技量はともかく(音程が悪い!)、オールドイタリーは、音楽としてそれっぽくなるのに対して、モダンは何かギクシャクた感じに聞こえ、音程もより一層悪く聞こえる。お店に肩入れするわけではないけれども、お店オリジナルの楽器はスムーズな音楽に聞こえた。

良い楽器というのは、音の善し悪しより、音が「音楽」になるかの違いかなと。モダンイタリーは少し無理して弾かなければならず、音楽的にぎくしゃくするのだろうかと思った。モダンイタリーが悪いとは言わないし、充分良い音だったけれど、楽器の持つ「音楽性」に決定的な差があるのだろうかと。

話は変わるけれども、現在エレキベース欲しい病を発病中。G'seven guitarsという渋谷のギターショップオリジナルの楽器。このお店のエレキギターは既に持っていて、すごい良い音で気に入って使っている。エレキギターもオールドの楽器は3000万円〜5000万円のものもあるが、このお店はそれらと同じかそれ以上の楽器を作っているというところ。現在欲しいベースも、オールドベースと同等か、より「それらしい」音のする楽器。

このギター・ベースの何が良いのかよく分からなかったけれど、今回のヴァイオリンの経験で、楽器の善し悪しとは「音楽になる」「それっぽくなる」というところと自分なりに結論づいた。良い楽器=音楽のできる楽器ということ。やはり、クラシック音楽に限らず多くのプレイヤーの言うことはその通りだなと納得がいった。楽器の持つ「音楽性」を自分でも求めるし、一般的にもそのために高い値段がつくのだろうと。

だから、「良い音」「良くない音」を尺度にした研究があまり意味を持たないのだろうと。その楽器が「音楽的ですか?」という尺度なら適切な結論が出るのかもしれない。

そして、教える側が楽器を選ぶとは危険な行為とも。「音楽性」は本人から出てくるものであり、教える側が押しつけるものではない。少なくともわたしは「音楽」ってどういうものか分かっていないし、それが完全に分からない限り、他人に楽器を選ぶこともできないだろう。ただ、わたしなりに「音楽的」と思っているわたしの楽器を触って頂く機会を持って頂くのは有益かなと感じるので、多くの方にわたしの楽器を触って頂いている。

そこまで思考の広がる有益な経験をしました。

 



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