ホーム >
木曜日も教える方のレッスン。今週も8コマと多くの方にお越し下さり大感謝です。この日は遠方からお越し下さった方もおられ嬉しく思いました(^^)。
わたし自身かつてはスピード狂で速く弾くことが大好きだった。けれども、最近は速く弾くことへの意欲と価値を見いださなくなってしまっている。トシを取ったのかもしれないけれども、良い音への希求の方が価値あるもののように思えるようになってきた。
速く弾くことに関しては、かつてよりも速く弾くことが出来るように思えるし、かつてよりは正確に弾けていると思う(もともと音程に自信はないのだけれども)。でも、速く弾くのも良い音で弾けなければ意味がないように思うようになってきた。
自分にとっての良い音。中身の多い太い音。耳に触る音ではなく、でも、広がりを持って聞こえてくる音。教会のオルガンのような音(クレモナの大聖堂のオルガンを聴いて、「これが本物だ」と思った)。
この日も、良い音を出すためにお話をさせて頂いた。自分なりには成果が出たように思えたけれども、充分に伝わっていることを願うばかり。
とある方からヴァイオリンを使わないで練習する方法についてご質問を頂いた。命題としてかなり面白いものと思う。
空中でヴァイオリンの弾き真似をする方法をご提案させて頂いた。ヴァイオリンを弾くのと同じように、右手をまっすぐに動かして、左手も空中を押さえる。これは慣れないと結構難しくて、むしろ実際にヴァイオリンを弾くよりも難しい面がある。
けれども、空中でヴァイオリンを弾いて頂いて、その後実際にヴァイオリンを弾いて頂いたら、明らかに弓はまっすぐ動くようになったし、その結果音が良くなった。
その他、リモコンをネックの代わりにすることや、針金のハンガーを弓の代わりにしてスピッカートの練習をするなど、ヴァイオリンを使わない練習にもさまざまな練習が考えられる(エキセントリックなので、HPには書いていないが)。