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木曜日は教える方のレッスン。木曜日にしては8コマと非常に多くの方にお越し頂いた。お越し下さった皆さま有難うございました。
3名の方が今回初めてお越しになる方で。一日で3名も新しい方がお越しになるのは比較的珍しい。三者三様のご要望だったけれど、才能ある方もお越し下さった。
とある方は、「力を抜くには」というご要望。それほど力が入っているわけではなかったけれども、弓幅を必要以上に多く使っておられた。「弓を大きく使いなさい」と言われているのだと思うが、わたしの意見では弓は必要以上に大きく動かすことはないと思う。
弓を大きく動かすには力が必要になると思う。弓もしっかり持たなければならないし、動かすエネルギーも大きくなる。よく「弓を大きく」「弓を寝せて」「指板寄りで」と指導されるが、充分に弦にテンションがかけられない状態で無理に大きく動かすことにわたしは意味を見いださないのだけれどなあ・・・。
うちでは、良く言えばエレガントに、悪く言えばやる気のない動きを推奨することが多い。けれども、「駒寄り」「弓を立てて」弾いて頂く。名演奏家の演奏を観察すると、多くの方はそのように弾いているように見えるし、そこが力を抜いて大きな立派な音を出すキーポイントになると思っている。