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金曜日。新幹線に乗って某弦楽器専門店に出かける。若手演奏家の楽器調整を見せて頂いた(こんな機会はめったになく、非常に貴重な機会)。
楽器は非常によい楽器で、駒のちょっとした位置や削り方、表面のちょっとした状態の変化で大きく音が変化する。こんなに敏感かと思うほど、ちょっとの加減で音が大きくなったり、柔らかくなったり。
弓の毛に張る向きがあるなんて知らなかったし、駒あたりの松脂の粉で音が変わるなんて考えもしなかった。
演奏の技術についてもいくつも発見があり、非常に良い勉強になりました。演奏家の方、お店の方に大感謝です。
あわせて、自分の楽器(1号ヴァイオリン:メインで使っているオールド楽器です)の修理をお願いしてきた。板が剥がれている疑いがあったし(見て頂いたらパフリングの浮きらしい)、ネックが下がっていること、指板が削れてしまっていること、減りすぎているニスのタッチアップ、その他悪いところは全部ということで。
2号ヴァイオリン(小型のオールド楽器)や3号ヴァイオリン(30万円新作楽器(練習用))に比べ格段に弾きにくく音程が取りにくい状態になっていた。音は非常に立派なのだけれども、あまりに弾きにくいので購入以来5年目にして初めて大修理。
レッスンの質は絶対に落とすことができないので、無理を言って良い楽器をお借りした。グラズノフの協奏曲やパガニーニのカプリースをレッスン(教える方)が控えているし、自分のレッスンもベートーヴェンの協奏曲。すぐに新しい楽器を弾きこなさなければ。でも、調整の取れた楽器はこんなに弾きやすいものかと改めて思った。
一ヶ月間程度の入院になる見込み。ちょっとさみしいです。