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木曜日午前中は楽器の撮影にでかける。午後からレッスンがあり、時間の心配があったが、1700年代のオールド名器2本で撮影は非常にスムーズに進む。
良い楽器の場合、撮影はむしろ容易。板の形が物理的に理想的にできているのであろう。
これまで、ストラディヴァリ、グァルネリ、アマティ、グァダニーニをはじめとする主要な楽器を200本以上撮影しているが(今見てみたら、ストラディヴァリだけで15本撮影している!自分で驚く)、評価の高いものほど撮影が容易なのは面白い。
良い音は絶対に物理的理由があるのだと思う。モダンイタリーにもストラディヴァリ型やグァルネリ型でできている楽器が多数あるが、やはり撮影していてもだいぶ印象が違うし。そのあたりが、見ただけで良し悪しがわかる理由なんだなと思う。
木曜日午後は教える方のレッスン。半日だったけれども6コマと多くの方にお越し下さった。大感謝です。
ある方に、バッハのダブルコンチェルト(BWV1043)の仕上げとして、わたしと一緒に弾いて頂いた。全楽章だったけれども、随分うまくなってわたしの方でも嬉しい。今回は回数を繰り返すタイプのやり方で行ったが、繰り返すごとに合奏がうまくなった。
合奏もやらなければならない練習のひとつと思う。機会を見つけて、比較的初歩の方にもショスタコービッチのデュオやバルトークのデュオなど簡単な曲を使って、合奏の練習もお話ししていきたいと思う。
もうひとつ。松脂のお話。
ある方は随分音が良くなった。最近松脂を替えなさったためか(ギヨームの松脂になさった)、ボーイングの技術が良いところに落ち着くようになった。
わたし自身も、ヴィオラ弓にチェロの松脂を塗ったら、深みのある音になった。しかも発音が容易になった(ヴィオラはヴァイオリンより発音が少し難しい)。
松脂ひとつでかなり変わると言うことをぜひ知って頂きたいと思う。1往復塗るだけでも全然音が変わるのが松脂。前に塗った松脂の影響はもちろんあるだろうけれども、意外なほど変化するもの。
うちには、松脂が多数あるので(コレクターだ・・・)、レッスンにお越しの際にでもよろしければお試しを。そのうち、松脂レビューを書かなくちゃ・・・。