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水曜日は教える方のレッスン。今回は5コマと比較的余裕を持ってできた。お越し下さった皆さま有難うございました。
今回はうちで初めてヴァイオリンを触った方々が4名。皆さま、1年に満たない方ばかりだが、だいぶ良い音になってきたと思う。ヴァイオリンの音はあくまでも物理現象なのだから、条件がそろえば良い音は出る。
当たり前のことのようだけれども、良い音が出るまでに10年とか、練習が足らないからといったことは絶対に間違いと思う。すぐに良い音になる方、なかなか良い音が出ない方など、要領の良し悪しはもちろん個人差がある。けれども、どうしたら良い音が出るかをお話しすれば、きちんと良い音が出るので面白い。
弓の速さ、圧力、角度、駒からの距離、弓の持ち方、楽器の高さが全て音色に影響するので、適切な加減をまずその場でできるようにとする。弓の持ち方から楽器の高さまで、ただあのように持つのではなく良い音が出るから名演奏家はあのように持つのだと思う。
適切な加減も強ければ良いわけではないし、弱ければ良いわけでもない。脱力すれば良いわけでもないし、力を込めれば良いわけでもない。料理と同じで塩気は強すぎず弱すぎず。適切な加減をしつこく指摘していくと、やはりきちんと良い音になる。
どんどん良い音になっていくのを見るのが、わたしの楽しみのひとつ。